ミラン上層部、監督人事を巡る「内部分裂」 “レジェンド幹部”が劣勢と伊メディア報道
ボバンCFOとマルディーニTD、ラングニック氏招聘の動きに不快感も…
イタリアの名門ACミランに巻き起こった内部分裂は、どうやらレジェンドたちがチームを去ることで決着しそうな情勢だという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」などが報じている。
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ミランは経営権を持つ米ファンド「エリオット・マネジメント」と約1年前にアーセナルからやってきたイヴァン・ガジディス最高経営責任者(CEO)、クラブOBでチーフフットボールオフィサー(CFO)を務める元クロアチア代表ズボニミール・ボバン氏と、テクニカルディレクター(TD)の元イタリア代表パオロ・マルディーニ氏による2つの派閥に分かれていると報じられている。
対立の発端が、エリオット側がラルフ・ラングニック氏に来季のスポーツディレクター(SD)との兼任監督をオファーしたと報じられたことだ。これに対してボバン氏らは不快感を示したが、決着はエリオット側の勝利に終わる情勢となり、“レジェンド幹部”の両氏は今季限りでクラブを去ることが濃厚になったとしている。
現在のミランを率いるステファノ・ピオリ氏は、マルディーニ氏らの主導で今季途中就任となり、契約も2021年6月まで残っているが、クラブ内でのこうした状況により「致命的な孤立状態にある」ともされた。そして記事では、ラングニック氏がイタリア語のレッスンを受け始めたともしている。
レジェンド両氏がクラブを去るとなれば、今冬の移籍市場でミランに復帰した元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチもチームを去る可能性が高いともレポートされてきた。それでも、ミランはOBによる復権ではない道を選んだ模様だ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)