タイ代表に新型コロナの余波 チャナティップら“タイ人Jリーガー”のW杯予選招集は困難か

“タイ人Jリーガー”(左から)ティーラトン、チャナティップ、ティーラシン【写真:小林 靖 & 高橋学】
“タイ人Jリーガー”(左から)ティーラトン、チャナティップ、ティーラシン【写真:小林 靖 & 高橋学】

タイ代表を率いる西野監督も招集は不透明だと示唆「次に何が起こるか分からない」

 タイ代表は3月26日に、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選第7節のインドネシア戦を控えている。タイの首都バンコクにあるラジャマンガラ・スタジアムで試合が予定されているが、西野朗監督はコロナウイルスの影響によりJリーグでプレーする主力選手の招集が不透明だと考えているという。衛星放送「FOXスポーツ」アジア版が報じている。

 中国・武漢を中心に猛威を振るう新型コロナウイルスは、韓国、日本、さらにはイタリアをはじめとした欧州へと感染が拡大。Jリーグは、2月28日から3月15日に開催予定だったJ1・J2リーグ(第2~4節)ならびにルヴァンカップ(グループステージ第2~3節)の計94試合の開催延期を発表した。W杯予選や欧州選手権(EURO)の開催も危ぶまれるなか、タイ代表を率いる西野監督は“タイ人Jリーガー”の招集は難しいと考えているようだ。

 タイ代表の主力では、GKカウィン、MFチャナティップ(ともに北海道コンサドーレ札幌)、DFティーラトン(横浜F・マリノス)、FWティーラシン(清水エスパルス)がJリーグでプレー。しかし、衛星放送「FOXスポーツ」アジア版は「アキラ・ニシノはコロナウイルスの脅威のために日本に拠点を置く4人のスターの招集は不透明だとしている」と記し、日本人指揮官のコメントを紹介している。

「今や世界的な問題になっていて、次に何が起こるか分からない。来月(3月)にいくつか(代表の)試合があるが、Jリーグの選手をキャンプに招集すると、政府の方針で14日間隔離される。事態が良い方向に向かい、ウイルスに関する状況が改善されることを期待するしかない」

 記事では、「COVID-19(コロナウイルス)の発生により、Jリーグのシーズンは中断されている。タイの選手たちは日本にいる代表のチームメートと一緒にプレーするのが難しいと感じるかもしれない」とも言及。プレミアリーグのトッテナムでも、右腕骨折で韓国に一時帰国したFWソン・フンミンが、検疫のために2週間の隔離をされることになっている。3月のW杯アジア予選が開催されるかさえ不透明な状況だが、実施となった場合、タイ代表は苦戦を強いられることになりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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