鎌田大地、技ありロングパスで同点弾演出 海外メディア大絶賛「見出しは今日本人のもの」

鎌田大地の活躍でフランクフルトがヨーロッパリーグラウンド16へ進出【写真:AP】
鎌田大地の活躍でフランクフルトがヨーロッパリーグラウンド16へ進出【写真:AP】

EL16強進出へ貢献し、指揮官もべた褒め「本当に驚いた」

 フランクフルトの日本代表MF鎌田大地が現地時間28日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)ラウンド32第2戦の敵地ザルツブルク(オーストリア)戦(2-2)でゴールを演出した。第1戦でハットトリックを達成して4-1の勝利へ導いた男は、第2戦でもロングパスで一時の同点弾を生み出し、2戦合計スコア6-3での16強進出に貢献した。

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 この日も右サイドハーフで先発した鎌田が魅せた。1点を追う前半30分、敵陣で相手の攻め上がりを味方がカットすると、フリーの鎌田へパス。半身の状態で受けた鎌田は、左足でトラップして敵をかわし、前線へロングパスを送った。素早い判断で送られたパスから左サイドを打開し、クロスから同点弾が挙げられた。

 20日に行われた第1戦では前半12分に相手GKの股を抜く一撃を決め、同43分にはカウンターから1人で持ち込み、追加点。後半8分には左クロスを頭で押し込んで、クラブ史上初のELハットトリックを達成した鎌田。第2戦でも、活躍を見せて海外でも注目を集めている。

 ドイツ放送局「sport1」は「鎌田がバッファローの群れを忘れさせた」と見出しを打ち、「フランクフルトは鎌田大地のおかげで新しい欧州おとぎ話の夢を見ている」と称賛。「印象的なアンテ・レビッチ、ルカ・ヨビッチ、セバスチャン・ハラーからなる“バッファローの群れ”の登場から1年後、見出しは今23歳の日本人のものになった」と、現在はフランクフルトを去ったACミランのクロアチア代表FWアンテ・レビッチ、レアル・マドリードFWルカ・ヨビッチ、ウェストハムFWセバスチャン・ハラーからなる攻撃陣の穴を埋める活躍をしていると評価した。

 記事では、クラブのスポーツディレクターであるフレディ・ボビッチ氏のコメントも紹介し、「彼は最初のゴールを長い間待っていた。おそらく、今ダムが決壊した。彼はとても輝いていたし、ファンタスティックな選手だ」と絶賛した。さらに、アディ・ヒュッター監督も「本当に驚いたことを認めざるを得ない。良い意味で。彼は選手としてだけでなく、性格も非常に急速に成長した」と喜んでいる。

 絶好調・鎌田の活躍でEL16強へと駒を進めたフランクフルト。日本代表MFのさらなる飛躍が心待ちにされる。

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