ACミラン・インザーギ監督が本田をキーマンとして期待 「ピッポは彼にかけている」

 モータースポーツ熱が高いイタリアでは日本製バイクのホンダも大人気で、記事の書き出しも実に独特だ。
「ピッポ(インザーギの愛称)は彼にかけている。ケイスケはイタリアの現実でサイドアタッカーとして準備できていることを見せなければならない。しかし、競争も激化の一途をたどっている。ホンダに点火する。バイクのエンジンをふかし、スピードを上げる。ケイスケのことを話している。自転車というよりサムライだ。
 問題はこのサムライは今まで刀が研ぎ澄まされていなかった。環境適応に長く時間を要する間、相手にほとんど致命傷を与えることができなかった。少し、本当に少ししか話さなかった。お勉強の期間は終わった」
 昨シーズン途中にミランに加入後、期待された成果を上げることができなかった本田だが、記事では指揮官の期待が高まっている様子を伝えつつ、本田の“猶予期間”が終了し、背水の状況である点にも触れている。さらにこれまでのプレーを目の当たりにしたミランサポーターの厳しい評価をこう表現している。
「本田と言えば、今までサポーターたちにはクエスチョンマークの存在だった。むしろ、技術的にも見かけ倒しな存在だと言う人間もいる。単なる日本マーケット戦略、商業目的だとも言われている。
 彼の国ではケイスケは神のような存在だ。名前と赤と黒。実際にはどちらにもホンダには助けになっている。商業的には外れなかった。加入後数か月間、彼のユニフォームは、他のミランの全選手の合計枚数よりも売れた」
 戦力というよりもマーケットに重きを置いた補強だという意見がサポーターの間では主流になっているのだろうか。だが、日々の取り組みと選手としてのスキルは高く評価されているようだ。

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