J2京都、“新スタジアム”をお披露目! 建築家、選手、サポーターが語る魅力とは?

サンガスタジアムの設計を手掛けた上羽一輝さん 【写真:Noriko NAGANO】
サンガスタジアムの設計を手掛けた上羽一輝さん 【写真:Noriko NAGANO】

久保裕也が所属したヤングボーイズの本拠地も視察、直線的なデザインの美しさを採用

 サンガスタジアムの設計を手掛けた東畑建築事務所設計室長の上羽一輝さんは、これまでの国体やJリーグのクラブライセンスに適合するスタジアム改修工事を担当した豊富な実績(岡山県シティライトスタジアム、愛媛県ニンジニアスタジアムなど)を買われ、サンガスタジアム設計担当に抜擢された。

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 希少種であるアユモドキの生息環境への影響を考慮し、スタジアム建設予定地が急遽変更したため、1年という急ピッチで設計を進めることになった。上羽さんは、京都生まれで京都育ち。9歳から現在もサッカーを続けているサッカーファンであり、高いモチベーションで取り掛かった。

 まずは、サッカー専用スタジアムの欧州視察へ。上羽さんが訪れたのは、FCバイエルン・ミュンヘンの本拠地である「アリアンツ・アレーナ」(7万5000人収容)、スイスのザンクト・ガレンにある「AFGアレナ」(1万9694人収容)、ルツェルンにある「スイスポルアレーナ」(1万7000人収容)、MF中田浩二が所属していたFCバーゼルの本拠地「ザンクト・ヤコブ・パルク」(3万8512人収容)、FW久保裕也が所属していたBSCヤングボーイズの本拠地「スタッド・ドゥ・スイス・バンクドルフ」(3万2000人収容)などだ。

 なかでも「スタッド・ドゥ・スイス・バンクドルフ」は、上羽さんがそのデザインに憧れ、長年行きたいと思っていたスタジアムだという。その直線的なデザインの美しさをサンガスタジアムの観客席に取り入れた。

 屋根を見上げると、お寺のように木製の骨組みが見えるような格子状のデザイン(垂木飾)で、京都らしい外観となっている。屋根全体のシルエットは、亀岡市の人気観光スポットである「保津川下り」の船底の形をモチーフにし、木材には京都府内産の杉を使用している。

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