手倉森監督余裕の表れ!? リオ五輪最終予選北朝鮮戦前に得意のダジャレさく裂

「世界にチョウセンする時がキタ」

 リオデジャネイロ五輪への出場権を懸けたアジア最終予選が、13日からスタートする。決戦を前にU-23日本代表の手倉森誠監督は、試合前日でも余裕の表情を浮かべ、得意のダジャレで世界への扉を開くためのスタートを宣言した。

 試合2日前の公式トレーニングを非公開とした指揮官は、「選手がスタメンに選ばれたいという競争の中、昨日のゲーム形式でもそういうものが間違いなくあった。自分たちだけでの準備をすることで、落ち着いてやらせるために非公開にした」と、その狙いを明かした。

 そして、「セットプレーの形を100個くらい。 ひと桁間違えた、10個くらいやったので、大会で楽しみにしてほしい」と、短期決戦でカギを握る秘策を用意していることも明かした。

 最大の不安要素は、チーム立ち上げの時からの中心選手であり、主将も務めるDF遠藤航(浦和)のコンディションだろう。現地に入ってインフルエンザを発症し、直前のトレーニングで5日間の離脱を強いられてきた。選手、スタッフ間での流行を避けるために、完全隔離状態にあったという。指揮官も、その取り扱いには頭を悩ませている。

「一つの考え方としては、トレーニングをしていなかった分、彼はまだフレッシュだ。最初のゲームに絡ませることが、後々のゲームにつなげていくためにいいのかどうか考えている」

 チームの精神的支柱が初戦のピッ チに立つかどうかは、状況次第で流動的であると話している。理想は、遠藤抜きのスタメンでスタートして、結果的にその起用の必要がない、もしくは試運転的な途中出場を可能にする展開に持ち込むことだ。

 そして、手倉森監督は「あまり国の名前を使わない方がいいか」と言いながらも、代名詞となったダジャレを交えて大会への意気込みを語った。

「我々が目指しているのは世界。初戦が“キタチョウセン”ということで、世界への“チョウセン”の時が“キタ”。いよいよ始まるなという感じです」

 北朝鮮への“チョウセン”でスタートすると、指揮官は五輪出場を見据えてそう言い切った。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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