「ソン・フンミンのいない大会で…」 韓国記者が語るE-1日韓戦の“意義”「変化を見せてほしい」

韓国のサッカー専門誌「ベストイレブン」のアン・ヨンジュン記者【写真:Football ZONE web】
韓国のサッカー専門誌「ベストイレブン」のアン・ヨンジュン記者【写真:Football ZONE web】

韓国での指揮官への風当たりはやや強め “変化”の少なさには厳しい意見

 ただ、香港戦と中国戦を終えた現段階では、指揮官への評価はあまり芳しくない。2試合とも勝利は収めたものの、内容は乏しい。アン記者は「内容は良くなかったですが、最も重要なのは優勝すること」としつつも、“変化”の少なさには厳しい意見を述べた。

「現状では満足感はありませんね。特に、何も変化がない点です。同じシステム、同じ戦術……。選手だけ新しくするのではなく、戦い方にも変化を見せてほしいと思っています」

 日本と同様、短い準備期間で今大会に臨んでいる韓国だけに、難しさもあるのだろう。しかし、イレギュラーな状態だからこそ“トライ”を求めるファンやメディアと、現実的な策を採るベント監督の間には、やや温度差もあるようだ。

 もっとも、そうした風潮も全て吹き飛ばす可能性を秘めるのが“日韓戦”でもある。アン記者も「ここまでの2試合にはメディアも満足していなくて、厳しい論調もありますが、もし日本に勝てば見方は一気に変わるでしょう」と断言する。互いにベストメンバーではなくとも、それだけの重みのある一戦ということは変わらない。両国の命運を左右し得る戦いは、18日の19時30分キックオフだ。

(片村光博 / Mitsuhiro Katamura)



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