「南野を追い求めた6年間の裏話」 リバプールの“知られざる長期計画”を英紙が暴露
リバプール移籍が目前に迫る南野 英紙が長期的なプロセス注目「実際には2013年から追っていた」
ザルツブルクの日本代表MF南野拓実は現地時間12日、リバプールへの移籍で合意に至ったことが英国内でこぞって報じられている。そんななか、英紙「デイリー・ミラー」は「南野を追い求めたリバプールの6年間の裏話」と見出しを打ち、クラブが2013年から南野の獲得を追い求めていたことを明かしている。
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ザルツブルクで6シーズン目を迎えている南野だが、世界を驚かせたのはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)第2節の敵地リバプール戦(3-4)だった。要塞アンフィールドで豪快なボレー弾を叩き込み、1ゴール1アシストの大活躍を披露。リターンマッチとなった現地時間10日の第6節(0-2)でも、縦横無尽な走りで決定機を演出するなど、リバプール守備陣を苦しめていた。
英紙「インディペンデント」が、リバプールが違約金の設定額である725万ポンド(約10億4000万円)を支払うことで南野獲得の合意に至ったことを報じたことで、英国内では一気に加入のニュースが飛び交うことになった。そして、英紙「デイリー・ミラー」は「南野を追い求めたリバプールの6年間の裏話」と見出しを打ち、獲得間近の背景に注目している。
「クラブのスポーツディレクターを務めるマイケル・エドワードは少なからず6週間以上にわたり南野獲得に向けた交渉に取り組んできたが、それはこの物語のほんの一部に過ぎない。エドワードとスカウティングチームは、実際には2013年から南野を追っていたのだ。長期的なプロセスのなかで、ザルツブルク加入後も広範囲にわたるデータを基に定期的な観察に取り組んでいた」
今季対戦したCLの2試合による南野のパフォーマンスがリバプールのオファーを手繰り寄せたと思われがちだが、記事では、クラブが6年前から南野に熱視線を送っていたことを明らかにしている。13年夏にはプレシーズンでMF香川真司(サラゴサ)が、当時所属していたマンチェスター・ユナイテッドが来日。プロ1年目だった南野は名門相手にスーパーゴールを挙げており、世界的にも注目された。記事では「移籍の実現にあまりに長い時間を費やした」と指摘。リバプールにとって、南野の獲得に向けた動きは“長期計画”の末、待望の瞬間だったようだ。