インテルとPSGの“完全移籍問題” アルゼンチン代表FWとお騒がせ妻の決断次第
FWイカルディを巡り、早期解決を望むインテルとPSG
イタリア・セリエAの強豪インテルとフランス王者パリ・サンジェルマン(PSG)の間では、アルゼンチン代表FWマウロ・イカルディの完全移籍問題がある。両クラブは、それぞれの事情により早期の完全移籍決着を望んでいるという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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イカルディは昨季、インテルで主将を務めながら契約延長を巡ってクラブと対立。代理人で妻のワンダ・ナラ氏がSNSで盛大なクラブ批判を展開したうえで大炎上したこともあり、クラブ内でイカルディの立場は急速に悪化。当時のルチアーノ・スパレッティ監督からは主将の座をはく奪され、クラブからオフに“構想外”を公式にアナウンスされるという異例の事態に陥った。
それでもイカルディ夫妻はイタリア国内移籍を望み、インテルは移籍金の減額に全く応じない姿勢を見せた。膠着した情勢は、移籍市場の最終盤に“花の都”パリへの期限付き移籍という形で決着した。
両クラブの間には完全移籍オプション7000万ユーロ(約84億円)という条項があるとされている。そのなかで、PSGはゴールを量産するイカルディを完全移籍で確保することを望み、1月の移籍市場の時点を待たずインテルに対して前倒しのオプション行使を望んでいるという。一方でインテルもアントニオ・コンテ監督の選手層の薄さに対するリクエストに応えるため、流動的な資金を欲しているため、PSGの交渉には応じたい構えのようだ。
全てはイカルディがPSGとの完全移籍を伴う契約に合意するかに掛かっており、完全移籍オプションはイカルディの一言で破棄できる契約条項があるとも言われている。
果たしてイカルディ夫妻はパリでの長期滞在にGOサインを出すのか。関わる両クラブが望む結末を迎えるかどうかは、ストライカーとお騒がせ妻の決断次第だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)