セリエAの名門ローマ、「ゴールドマン・サックス」による買収話をイタリア紙が報道
世界的な金融企業のゴールドマン・サックスがローマを買い取る計画を進行!?
イタリアの名門ローマに、オーナー交代話が浮上している。イタリア紙「イル・メッサジェーロ」が、米金融企業「ゴールドマン・サックス」による買収計画の書類を入手したと報じている。
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ローマは2012年からイタリア系アメリカ人の実業家ジェームズ・パロッタ氏が会長を務めている。とはいえ、セリエAの名門クラブのなかで資金力が特別に秀でているというわけではなく、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチ(ユベントス)の売却など主力の放出でサポーターからの反発を買った時期もあった。
それでも、ローマはイタリアの首都でありクラブとしても名門なのは間違いない。そのローマを世界的な金融企業でもあるゴールドマン・サックスが買い取る計画があるという。同紙では、4ページにわたる資料を入手したとして、概要のトップには「象徴的なイタリアのサッカーチームを所有および管理する」と、明記されていることを報じた。
そのなかには、「過去5年間で年間成長率が10%以上と評価されている」ことや、ローマ市で建設計画のある新スタジアムについて「ヨーロッパ最大のスポーツおよびエンターテイメント複合施設の建設が予定されており、新たな収益の可能性を解き放つ」ということなど、収益性が十分に期待できることが記されている。
また、「ローマの世界的規模と観光産業はクラブのブランドに理想的なマーケットを提供する」と、世界的に伝統ある観光都市のクラブであることも大きな要因になった模様だ。
セリエAでは、ACミランの経営陣に米ファンド「エリオット・マネジメント」が入り、フィオレンティーナも今季からオーナーが米放送ネットワーク企業「メディアコム」の創業者であるロッコ・コミッソ氏に代わるなど、アメリカからの資本流入が一つのトレンドになっている。
世界的な金融企業が保有するとなれば、ローマが資金力を高めるのは必然の流れになる。元日本代表MF中田英寿が所属した2000-01シーズンを最後にリーグ優勝から遠ざかる名門ローマは、欧州のなかでも存在感を強める可能性がありそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)