J2最終節へ「3つの焦点」 横浜FCは13年ぶりJ1昇格王手、栃木は大逆転で自動残留なるか

(左から)小川航基、中村俊輔、田中マルクス闘莉王、大前元紀【写真:高橋学 & GettyImages】
(左から)小川航基、中村俊輔、田中マルクス闘莉王、大前元紀【写真:高橋学 & GettyImages】

第41節で柏の優勝&昇格、岐阜の最下位&J3降格が決定

 J2リーグは16日に、第41節の全11試合が行われ、柏レイソルが優勝と1年でのJ1復帰を決めた一方、FC岐阜の最下位が確定し、クラブ史上初のJ3降格となった。24日の最終節に向けては、残る1枠のJ1自動昇格となる「2位争い」、3~6位チームに与えられる「J1昇格プレーオフ(PO)争い」、そしてJ3に降格する可能性のある21位を巡る「自動残留争い」の3つが焦点となる。

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 いよいよ残り2試合となったJ2は、今節以下の11試合が行われた。

■11月16日(土)
山口 2-3 山形
福岡 0-2 金沢
大宮 1-1 新潟
町田 0-3 柏
岐阜 1-3 甲府
京都 1-0 千葉
岡山 0-1 横浜FC
愛媛 1-2 琉球
長崎 0-1 栃木
東京V 1-2 徳島
鹿児島 1-0 水戸

 前節終了時点で2位横浜FCと3位大宮アルディージャに勝ち点「5」差をつけていた首位の柏は、今節のFC町田ゼルビア戦に勝利すれば自力でのJ2優勝とJ1昇格を決められる状況だった。試合は開始5分で柏が2点をリードする展開となり、最終的に3-0で快勝。勝ち点を「81」に伸ばし、今季から再就任したネルシーニョ監督の下、2010年以来2度目のJ2制覇と1年でのJ1復帰を決めた。

 もう1枠の2位の座を懸けた争いは明暗が分かれる展開に。前節を終えた時点で勝ち点「73」で並んでいた2位横浜FCは、敵地でPO進出を狙う難敵ファジアーノ岡山に1-0と競り勝ち、13年ぶりのJ1昇格に王手をかけた。一方、3位大宮はホームでアルビレックス新潟に1-1ドロー。1点のリードを許すなか、後半43分にFW大前元紀がPKを決めて辛くも勝ち点1を上積みしたが、自力での自動昇格は消滅した。

 勝ち点「2」差に6チームがひしめいていた4~9位の争いは、モンテディオ山形と徳島ヴォルティスがいずれもアウェーで勝利を収め、勝ち点を「70」に伸ばして4位と5位に。6位には岐阜に3-1で勝利したヴァンフォーレ甲府が「68」で浮上し、同勝ち点で7位に京都サンガF.C.が続く展開となった。一方で前節4位に並んでいた水戸ホーリーホックは、アウェーで鹿児島ユナイテッドFCに0-1で敗れて勝ち点を伸ばせず、「67」で8位に転落。横浜FCに敗れた岡山は「65」から上積みできず、得失点差を考えると、最終節で6位に浮上することは絶望的な状況となっている。

 残留争いは今節で最下位が確定した岐阜のJ3降格が決まったが、残る1枠となる21位を巡る争いは栃木SCがV・ファーレン長崎に1-0で勝利し、勝ち点を「37」としたことで、勝ち点「40」で並ぶ19位町田、20位鹿児島との自動残留争いは最終節に持ち越されることになった。

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