「成長は必要だけど…」 鈴木武蔵、“脱ポスト大迫”宣言「自分らしさは忘れちゃいけない」
大迫が2カ月連続で不在のためFWはチャンス「ミシャのサッカーを代表でも生かせる」
森保ジャパンは10月の戦いに続き、11月の代表戦2試合も不動の1トップである大迫勇也(ブレーメン)を欠くことになった。今回、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選キルギス戦で永井謙佑(FC東京)とともにFW登録された鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)は、「自分らしさは忘れちゃいけない」と持ち味で勝負する胸中を明かした。
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2018年9月の初陣以降、森保一監督率いる日本代表において大迫は不動の地位を築いてきた。新体制での得点数こそ南野拓実(ザルツブルク/10ゴール)に次ぐ2位(7ゴール)だが、力強いポストプレーや中島翔哉(ポルト)や堂安律(PSV)ら2列目とのスムーズな連係は、他の選手と一線を画す。それだけに、大迫が欠場すると常にセカンドオプション確立の必要性がフォーカスされてきた。
10月の代表活動では1トップで永井、南野、鎌田が起用されたなか、今回鈴木はW杯予選デビューを果たした9月のミャンマー戦以来となるチャンスを手にした。大迫らの力をリスペクトしつつも、「それぞれ特徴は違う」と自分のカラーで勝負したいと語る。
「大迫選手は大迫選手の、永井くんには永井くんの良さがある。(僕も)もっと成長が必要だけど、でも自分らしさは忘れちゃいけない」
そういった発言の背景には、今季からJリーグきっての名将であるミハイロ・ペトロヴィッチ監督に師事していることで手にした自信があるようだ。
「自分には他のFWとは違う特徴がある。ミシャ(ペトロヴィッチ監督)のサッカーでやっていることを代表でも生かせるし、動きの部分は考えるようになった。FWは運動量よりもタイミングが一番大事なので」
鈴木はスピードを生かした裏への抜け出しだけでなく、身長185センチの体躯を生かしたポストプレーも代表では意識して取り組んできた。今季J1リーグ5位タイの12ゴールを記録するなど、ストライカーとして進化した姿を、キルギス戦でも証明したいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)