事故死サラ、移籍金問題でカーディフに処分迫る 3回の移籍市場で補強禁止の可能性

エミリアーノ・サラについての移籍金問題は未だに解決していないようだ【写真:Getty Images】
エミリアーノ・サラについての移籍金問題は未だに解決していないようだ【写真:Getty Images】

カーディフは移籍金支払いの意思がなく、CASへの提訴を検討か

 今年1月にフランス1部ナントから、イングランド・プレミアリーグ(当時)のカーディフに移籍することが内定しながら、飛行機事故で亡くなったエミリアーノ・サラについて、英公共放送「BBC」はカーディフに3回の移籍市場凍結処分が迫っていると報じている。

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 サラは1月19日にナントからカーディフへの移籍が発表され、最終的なメディカルチェックと契約をするために飛行機移動をした同月21日に事故で亡くなった。この件について、ナントは移籍金の支払いを求め、カーディフは移籍が完了していないとして拒否するという顛末になっていた。

 その件について、9月に国際サッカー連盟(FIFA)は、カーディフに移籍金の支払い義務があると認め、その契約に基づく分割払いの1回目、600万ユーロ(約7億2000万円)の支払期限が迫っているが、カーディフにはその意思がないという。その場合は今後3回の移籍市場での補強禁止処分が下されるが、カーディフはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する構えを見せているとした。

 カーディフはサラが亡くなった瞬間は公式には自分たちのクラブの所属ではないということを主張の根拠としている。一方でFIFAはサラとナントの契約が終了していないという主張を却下し、サラが出発する2時間前にはカーディフのあるウェールズのサッカー協会が全ての手続きを終了させていたとしている。そして、選手の移籍に関しては当事者間で有効に締結された契約という認識を明らかにし、少なくとも1回目の支払いに関しては拘束力があるとした。

 この件に関して、カーディフが提訴する場合は2週間以内に手続きを完了させる必要がある。痛ましい事件の決着は、金銭的な意味ではまだ着いていない。カーディフの主張を、CASはどのように判断するのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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