長友2015年最終戦に出番なし “親友”がかかと落としの蛮行で退場処分でラツィオに惜敗

10年南アフリカW杯でロッベンを踏みつけて退場になった“前科”有り

 後半にビッグチャンスを得たのはインテルだった。同8分に、GKへのバックパスの反則でゴールエリアの角から間接フリーキックの大チャンスを得た。しかし、ラツィオが作った壁をMFイバン・ペリシッチのシュートは破ることができず、このチャンスを逸した。

 それでも同16分にインテルが同点ゴールを決めた。ペリシッチのスルーパスに抜け出したFWマウロ・イカルディがGKとの1対1を冷静にゴールに沈め、1-1と追いついた。

 スタンドの大歓声を背に勢いに乗って勝ち越しゴールを狙うインテルだが、ラツィオの最終ラインは崩壊する気配を見せない。インテルにもセットプレーなどでいくつかピンチがあったが、1-1のまま試合は推移した。

 試合終盤、インテルには落とし穴が待っていた。ヒートアップしてしまった元ブラジル代表MFフェリペ・メロが、ペナルティーエリア内で強引なヘディングの競り合いを仕掛け、PKの判定を受けた。カンドレーバのシュートはコースを読み切ったインテル守護神サミル・ハンダノビッチが見事にセーブしたが、こぼれ球を再度カンドレーバに蹴り込まれ、1-2とされた。

 試合終了間際の後半45分には、メロがラツィオMFルーカス・ビリアにジャンプしながらかかと落としをするようなアクロバティックなキックを見舞ってしまい、退場処分となった。ビハインドの上に10人になったインテルは、これで万事休す。ツイッターで長友との仲の良さをアピールしているボランチだが、2010年南アフリカワールドカップ準々決勝オランダ戦で相手MFアリエン・ロッベンを踏みつけて退場処分となり、ブラジル国内で罵声を浴びた過去の持ち主でもある。気性の荒さとラフプレーという悪癖を年内最終戦で露呈してしまった。

 

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