「脅迫電話は止まらない」 岡田元監督が明かす“人生の転機”「遺伝子にスイッチが入らない」

都内で行われたベンゲル氏の講演会に参加した岡田氏【写真:Football ZONE web】
都内で行われたベンゲル氏の講演会に参加した岡田氏【写真:Football ZONE web】

来日中のベンゲル氏の講演会に参加…トークセッションを実施

 元日本代表監督で現在はJFL・FC今治の会長を務める岡田武史氏が24日、プレミアリーグの名門アーセナルで長年監督を務めたアーセン・ベンゲル氏が都内で行った講演会に参加した。ベンゲル氏は第1部ではFC東京の大金直樹社長と東京ヴェルディの羽生英之社長とともにトークセッションを、第2部で岡田氏と熱い議論を交わした。そのなかで、岡田氏は「人生の転機」と話す過去について赤裸々に明かした。

 岡田氏は1995年に日本代表コーチに就任。1997年、フランス・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で当時の加茂周監督が更迭され、コーチから監督へと昇格した。そして“ジョホールバルの歓喜”と言われるイラン戦で3-2の勝利を収めて、史上初の本大会出場が決定。さらに2007年には、脳梗塞のため指揮を執ることができなくなったイビチャ・オシム監督に代わって再び代表監督に就任した。4大会連続となる出場権を獲得し、2010年南アフリカW杯ではチームを16強へと導いた。

 日本サッカーを長年支えてきた岡田氏。技術面、フィジカル面での伸びは著しいが、精神面では壁にぶち当たっているとも言える。岡田氏は現代人が抱える精神面の脆さについて、「豊かさ」が引き起こしていると話す。

「ある生物学者が言っていたことだけど、僕たちのご先祖様は氷河期や飢餓期を超えてきた遺伝子を持っている。でも、これだけ便利、快適、安全な社会にいたら遺伝子にスイッチが入らない。例えば、公園で一つの遊具に怪我人が出たら全員が使えなくなる。これだけ守られていて、いつ遺伝子にスイッチが入るんだ、ということ。遺伝子にスイッチが入るのは困難を乗り越えた時。今の我々が作ってきた豊かという社会は、困難をどんどんなくしている。その時にメンタリティーの強い人間はなかなか出てこない」

 岡田氏自身は「遺伝子にスイッチが入る」瞬間を鮮明に覚えているという。97年、日本代表監督に就任した時のこと。困難を乗り越えた時こそが、人生の転機になったようだ。

「僕はいきなり監督になった。41歳で監督の経験はなかった。有名になるなんて思っていなかったから電話帳に電話番号も載せていた(笑)。そうしたら、脅迫電話は止まらない、家の前に24時間パトカーが止まっていて、子供は危険だから送り迎えしなさいと言われて。家内は参っていた。最後、(W杯出場を懸けた)ジョホールバルに行って、向こうから家内に電話した。『明日勝てなかったら日本に帰れない』と。本気で思っていた」

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