GKの新たな“名キッカー”誕生!? 北欧で生まれた“25m超絶FK弾”が話題「壮大なゴール」

 ノルウェー2部で珍しいゴールが生まれ話題を呼んでいる(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
ノルウェー2部で珍しいゴールが生まれ話題を呼んでいる(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

ノルウェー2部で生まれたGKによる華麗な一撃

 サッカーにおいて相手ゴールに近い直接FKは、セットプレーのなかでも大きな見せ場の一つだ。歴代でも数々の世界的な名キッカーが、華麗なシュートでゴールを決め、歴史にその名を刻んできた。そのなかで“異色の存在”と言えるのが、GKによるFK弾だろう。20日に行われたノルウェー2部の試合で、そんな珍しいゴールが生まれ話題を呼んでいる。

 キック自慢の守護神が自軍のゴールを離れて、直接FKのキッカーを務める――。その代表格といえば、元コロンビア代表GKレネ・イギータや元パラグアイ代表GKホセ・ルイス・チラベルト、元ブラジル代表GKロジェリオ・セニの名前が挙がる。いずれも南米出身の個性派GKだが、彼らを彷彿とさせるような華麗なキックでゴールを記録した守護神が北欧で生まれた。

 20日に行われたノルウェー2部第27節のスケイド・フォトバル対ウレンサケル/キサILの一戦。アウェーのウレンサケル/キサILは、0-1で迎えた後半44分にゴール正面やや左、約25メートルの位置でFKを獲得する。そのキッカーを務めたのは、背番号31を付けた25歳のGKステファン・ハーゲルップ。今季フル出場を続ける絶対的な守護神は、緩やかな助走から右足を一閃。ボールは3枚の壁を越えて鋭く左にカーブしながら、ゴール左上隅に吸い込まれた。

 試合はその後、後半アディショナルタイム3分にウレンサケル/キサILが劇的な決勝ゴール。ハーゲルップが決めた起死回生の同点FKが、逆転勝利を導く結果となった。これを受けてノルウェー紙「Aftenposten」は「ゴールキーパーの宝石が試合に新たな希望を与えた」と報道。イタリアのサッカー情報サイト「Il Posticipo」が「ステファン・ハーゲルップが並外れたフリーキックを決める」と伝えれば、海外サッカーサイト「BeSoccer」フランス語版は「ネットの中央に壮大なゴール」と綴りつつ、「彼は伝説的なチラベルトを模倣し、チームを勝利に導いた」と、歴史に名を刻む個性派GKを引き合いに出して称賛している。

 リーグ戦で華麗なFK弾を決めたハーゲルップ。シーズンの残り試合でも、守護神の“右足”に注目が集まりそうだ。

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