香川真司「温存の理由」をサラゴサ記者が指摘 “急失速”のチームが苦しむ要因とは?

フエンラブラダの本拠地、エスタディオ・フェルナンド・トーレス【写真:Football ZONE web】
フエンラブラダの本拠地、エスタディオ・フェルナンド・トーレス【写真:Football ZONE web】

FWドゥワメナの離脱が影響か 「香川らにダメージを与えていると思う」

 またエルナンデス記者は、最近の香川のパフォーマンスについて「今現在、カガワが良い瞬間を過ごしておらず、本調子でないのは間違いないだろう。彼が高いテクニックを備えていることはピッチで感じ取れるが、今はチーム同様に良い状態ではない。サラゴサもカガワもルーゴ戦(第7節/0-0)から苦しんでいると思うよ」と印象を語った。

 ドゥワメナが心臓病により長期離脱したことについては、「そのことはカガワやルイス・スアレスにダメージを与えていると思うし、チームもそのことを不安に感じているだろう」と、サラゴサにとって大きな問題になっていることを強調した。

 実際、ドゥワメナは病欠した前節ヌマンシア戦前まで、9試合すべてで先発出場し、香川、スアレスとともに攻撃のトライアングルを形成した重要な選手になっていた。

 中2日での厳しいアウェー2連戦を1勝1敗で終えたサラゴサはこの後、20日にホームに戻ってミランデスと対戦するが、意地でも勝たなければならない試合となるだろう。エルナンデス記者も語っていたとおり、開幕から4勝1分と好スタートを切っていたチームは、第7節ルーゴ戦から大幅に調子を落とし、ここ6試合の成績は1勝3分2敗。勝ち点3を一度しか獲れておらず、完全に悪い流れのなかに入っている。

 フェルナンデス監督がミランデス戦でどのような戦い方をするかは分からないが、チームが調子を取り戻すためには香川の完全復活が必須であり、再びトップ下で輝かなければいけないだろう。

(高橋智行 / Tomoyuki Takahashi)



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高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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