香川が伝説の名将と過ごしたマンU移籍1年目を振り返る 「僕のサッカー人生において偉大な経験」

「一人の人間として重要な時期だった」

「彼は(ウェイン・)ルーニーや(ライアン・)ギグス、(ポール・)スコールズ、リオ(・ファーディナンド)といった一流選手にも激しく言うことで存在感を示していた。選手たちもそれを受け入れて何も言うことができなかった。彼のオーラや威厳は本当に偉大で、それこそがあれほどの選手たちを扱える能力だと思った。

 僕のサッカー人生において、ファーガソン監督のラストシーズンに彼の下でプレーできたのは偉大な経験だった。フットボール界で素晴らしいタイトルをいくつも獲得した伝説的な監督。一人の人間としても本当に重要な時期だった」

 世界一サポーターが多いクラブとも称されるユナイテッドでの2年間は、香川にとって決して簡単ではなかった。1年目はプレミアリーグ独特のスタイルに馴染むまでに時間がかかった。デイビッド・モイーズ元監督が就任した2年目も、ロングボールを多用する戦術が重用されたことで、香川の出番はそれほど多くなく、十分なインパクトを残したとは言いがたい。

 それでも、帰還したドイツでは「ドルトムントの小さな魔法使い」と称され、ブンデスリーガ屈指のアイドル選手としても人気を集めている。現在の充実ぶりは、イングランドでの苦しい時期を乗り越えたからこそと、香川も自信を深めている。

 

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