永井&浅野の“スピードタイプ”2人を招集 エース大迫不在、日本代表FW陣の最適解は?

10月のW杯予選2試合、FWは鎌田、浅野、永井の3人となった【写真:Getty Images】
10月のW杯予選2試合、FWは鎌田、浅野、永井の3人となった【写真:Getty Images】

FW陣は9月シリーズから大迫、鈴木が外れ浅野&鎌田が代表復帰 1トップを継続採用か

 日本サッカー協会は3日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のモンゴル戦(10日/埼玉スタジアム)とタジキスタン戦(15日/ドゥシャンベ)に向けた日本代表メンバー23人を発表。エースのFW大迫勇也(ブレーメン)が負傷で招集が見送られたなか、FWは永井謙佑(FC東京)、浅野拓磨(パルチザン)、鎌田大地(フランクフルト)の3人となった。森保一監督は「幅が広がるのは良いこと」と、新たなオプション構築に意欲を見せている。

 10月のW杯予選2試合は、9月から2人のメンバー変更にとどまった。エースの大迫が太ももの負傷で4~6週間の離脱により招集は見送られ、浅野と鎌田の2人が代表復帰を果した。継続招集となった永井を含め、純粋なセンターフォワードは今回不在。3人ともセカンドトップという顔ぶれとなった。森保監督は「FWのタイプの違いは、チームにとってオプションができて幅が広がるので良いこと」と“テスト”に前向きな見解を述べている。

「今回招集の3人に関してもそれぞれ特徴があり、本人たちの良さを個の戦いのなかで生かしてほしい。タイプ的に浅野と永井はスピードが特徴だと思う」

 もっとも、森保監督のなかでは“スピード頼み”のプランはないようだ。

「引いた相手にどうやってそのスピードを生かすかと考えているのかもしれないが、浅野とは広島時代からチームの活動を通して特徴を分かっているし、永井とも6月の活動で一緒に戦うことができた。スピードもあるが、チームのコンセプトを伝えたうえで要求すれば、起点となるプレーもこれまでの活動で見せてくれている。必ず10月の戦いでも本人たちの良さを出しながら、チームとして戦う1人として力を発揮してくれると思う」

 大迫は1トップとして不可欠な存在なのは周知の事実だが、これまでもその代わりとなる選手がいないことは課題の一つに挙げられてきた。9月10日のW杯予選ミャンマー戦では、後半途中から大迫とFW鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)の変則2トップにもトライしており、大迫不在のなかでどのようなオプションを確立できるのか、勝利という結果とともに求められることになりそうだ。

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