浦和、ACL準決勝初戦で広州恒大に快勝! ファブリシオ、関根の連続ゴラッソが炸裂

後半追加点を決めた浦和MF関根【写真:高橋学】
後半追加点を決めた浦和MF関根【写真:高橋学】

前半19分にファブリシオがミドルを決めると、後半に関根が鮮やかな追加点をマーク

 浦和レッズは2日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦で広州恒大(中国)とホームで対戦。前半19分にFWファブリシオが先制し、後半にはMF関根貴大が追加点を奪い、2-0で勝利した。

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 浦和は直近のリーグ戦を欠場したエースFW興梠慎三がスタメンに復帰し、ファブリシオとMF長澤和輝が2シャドーを組んだ。一方の広州恒大を率いるファビオ・カンナバーロ監督は浦和とマッチアップさせる3バックを選択し、前線にFWエウケソン、MFパウリーニョ、MFアンデルソン・タリスカのトリオを並べた。

 浦和は立ち上がりからボール保持率を高め、主導権を握った。そのなかで前半19分、左サイドのパス交換でMF関根貴大からパスを受けたファブリシオが反転して前を向くと、左45度付近の約25メートルの位置から右足を一閃。これがゴール右上に吸い込まれて貴重な先制ゴールになった。

 さらに、浦和は前半26分に興梠からゴール正面の長澤にパスが通り、さらに相手の背後を取ったMF橋岡大樹にスルーパスが通った。GKと1対1になった橋岡は距離を詰められたなかで相手GKをかわしてシュートを狙ったが、必死に戻った相手DFにゴールライン上でクリアされて追加点とはならなかった。

 その後、浦和は前半36分にシンプルな縦パスからタリスカに抜け出されるピンチがあったものの、GK西川周作が判断の良い飛び出しでストップ。広州恒大のプレスで自陣に押し込まれる瞬間こそあったものの、全体には主導権を失うことなくゲームを展開し、2点目こそ奪えなかったものの1-0でハーフタイムを迎えた。

 後半は両者ともにシュートまでいけない膠着した立ち上がりになった。カンナバーロ監督は同20分にMFジェン・ジーに代えてFWガオ・リンを投入し、パウリーニョをボランチの位置に下げた。一方で浦和の大槻毅監督はファブリシオに代えてFW武藤雄樹を投入し、前線の活性化を図った。

 すると武藤を投入直後の後半22分、橋岡のクロスをニアサイドで武藤が合わせるボレーシュート。相手GKが弾いたところに興梠が詰めたが、これも相手DFのブロックに遭いゴールはならず。しかし、浦和は武藤のボールを引き出す動きでリズムを奪い直した。

 そして同30分、コーナーキックを連続して奪った浦和は、こぼれ球を拾っての二次攻撃で関根がゴール正面の約25メートルから右足を強振。ゴール左隅に一直線で飛んだ一撃がネットに突き刺さり、貴重な追加点を奪った。

 浦和はこのまま2-0でアウェーゴールを与えることなく初戦を勝利。これが公式戦では11戦ぶりの勝利となった。ACLで中国勢を相手にホームで無敗の相性の良さを見せつけるような試合を展開した浦和は、第2戦では逆にACLで勝利したことがない中国遠征で広州に乗り込む。まずは、2年ぶり3回目のアジア制覇へ向け、ホームで優位な条件を作り上げることに成功した。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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