PSV堂安律、移籍後初先発でダメ押し弾演出 「堂安を介してしか危険を作れなかった」
初先発でフル出場 無得点に終わるも終盤に意地見せる
今夏、オランダ1部フローニンゲンからPSVに移籍した日本代表MF堂安律が、古巣との一戦で初先発を果たした。未消化分だったエールディビジ第4節が現地時間25日に行われ、フル出場した堂安は2-1で迎えた終了間際にダメ押し点を演出。オランダメディア「NU」は、苦戦を強いられた一戦でPSVの課題を指摘しながらも、終了間際には「堂安を介してしか危険を作れなかった」としている。
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堂安は今夏、2017年夏に加入したフローニンゲンから国内屈指の名門PSVに移籍。8月27日に移籍合意し、同30日に正式発表された。かねてから目標としていたステップアップ移籍を実現したが、合流直後には手続きの問題で試合に出られず、自ら“志願”して9月の日本代表合宿へ参加するなど、本格的なポジション争いはまだ始まったばかり。そんななか、古巣のフローニンゲン戦で初先発のチャンスをつかみ取った。
試合前にはフローニンゲンの日本代表DF板倉滉とハグを交わし、称え合った2人。2シーズンを過ごした古巣ではキャプテンマークも巻くなど、強い信頼を築いてきた。思い入れも強い一戦で堂安はフル出場。右サイドでチャンスメークし、シュートを狙うなど積極的に攻撃参加した。PSVは前半12分、同38分と立て続けにゴールを奪って主導権を握ったかに思われたが、後半は果敢に攻め込む相手にペースをつかまれた。
同25分には1点を返され、PSVはさらに苦戦を強いられる。すると、終了間際の後半アディショナルタイム2分、堂安がペナルティーエリア内で強烈なシュートを放つと、こぼれ球から味方がゴール。オランダメディアはPSVのパフォーマンスに苦言を呈しつつ、終了間際は「堂安を介してしか危険を作れなかった」としている。得点を奪えず、強烈なアピールには成功できなかったものの、最後まで得点を狙う気持ちから意地は見せることができた。
フル出場で大きな一歩を踏み出した堂安。これからさらに熾烈になるポジション争いを勝ち抜くため、虎視眈々と初ゴールを狙っているはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)