PSV堂安、レギュラーを巡る「恐るべき争い」に現地メディア注目 「厳しい戦いを…」
識者は悲観論も… 読者アンケートでは約60%が堂安の未来にポジティブな見方
日本代表MF堂安律は今夏、オランダ1部フローニンゲンから同リーグの強豪PSVにステップアップを果たした。国内屈指の名門に移籍したことで、ポジション争いの激化が予想されるなか、現地メディアでは堂安がどれだけの出場機会を得られるのかに関して議論が交わされている。
【PR】ABEMA de DAZN、明治安田J1リーグの試合を毎節2試合無料生中継!
堂安はオランダ3年目の今季、フローニンゲンでシーズンをスタートしたなかで、8月27日にPSVへの移籍で合意。同30日に2024年まで契約を結んだことが正式発表され、PSV史上初の日本人選手となった。
PSV移籍後はリーグ戦、UEFAヨーロッパリーグ(EL)ともに途中出場1試合ずつとなっているが、オランダのサッカー専門サイト「VoetbalPrimeur」は「レギュラーポジション確保のためには厳しい戦いを勝ち抜かなければならない」と指摘。次のように現状を伝えている。
「(ポルトガル代表FW)ブルマ、(オランダ代表FW)ステフェン・ベルフワイン、(U-19オランダ代表MF)モハメド・イハターレン、(U-21オランダ代表FW)コーディ・ガクポが、いずれも(オランダ代表FW)ドニエル・マレンの背後に構える3人のアタッカーのポジションで恐るべき争いを繰り広げている」
昨季まで主力だったメキシコ代表FWイルビング・ロサーノがセリエAのナポリに移籍したが、PSVの2列目は依然としてハイレベルなポジション争いが続く。堂安の出場機会について、悲観的な見方をするのはオランダ公共放送「NOS」のコメンテーターを務めるジェロエン・エルショフ氏だ。「VoetbalPrimeur」によると、「今年いっぱいは(出場機会が)ないのではないか。単純に他の選手が良すぎるからだ」と語ったという。
もっとも、エルショフ氏は堂安の加入自体にネガティブなわけではなく、「現状の攻撃陣が今のようなパフォーマンスを続ければ、いずれ高額の移籍金で買い手がつく。その時、次の選手として堂安が控えているというのは良いことだ」と続けた。欧州では選手を“売る側”のPSVだけに、将来的な可能性まで踏まえればプラスになるとの見方を示している。
一方で、「VoetbalPrimeur」の記事内ではアンケートも実施され、「堂安はPSVで成功するか?」との問いに対して、24日18時の時点で約5000人の読者が回答。「イエス」が約60%となっており、ファンは堂安の未来をポジティブに捉えているようだ。
夏の移籍マーケット終了間際での加入となったこともあり、その是非について今でも議論が続く堂安。ピッチ上での活躍によって、ポジティブな意見を増やすことができるだろうか。