「恐ろしい試合」 パルチザン浅野、“初ダービー”の熱狂ぶりに驚愕「火の玉が飛んで…」
レッドスターとの“ベオグラード・ダービー”に先発出場 好守で得点演出、2-0勝利に貢献
セルビア1部パルチザンの日本代表FW浅野拓磨は現地時間22日、宿敵レッドスターとの“ベオグラード・ダービー”に先発フル出場し、決勝点を演出する活躍を見せて2-0の勝利に貢献した。試合翌日には自身の公式インスタグラムを更新。大一番での勝利を喜ぶとともに、「熱く、激しく、恐ろしい試合でした」と熱狂的なサポーターの姿に驚いた様子を綴っている。
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パルチザンの本拠地で行われた大一番は、異様な雰囲気に包まれていた。首都ベオグラードの名門同士が激突するダービーマッチ。浅野は19日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第1節AZ戦(2-2)に続いて先発出場を果たすと、拮抗したゲーム展開のなか、後半37分に自らの高い位置でのボール奪取が起点となって、MFセイドゥバ・スマーが先制ゴールを決める。さらに後半アディショナルタイム3分、浅野は再び敵陣右サイドで献身的な守備を見せると、最後はMFゾラン・トシッチがゴールを奪い勝負を決めた。
試合から一夜明け、浅野は自身の公式インスタグラムを更新。「Very important 3 points!!! ベオグラードダービーで重要な勝ち点3を積み重ねることができました」と大一番での勝利を喜び、2枚の写真と1本の動画を公開した。
1枚目の写真は、試合後のロッカールームでチームメートやスタッフと歓喜を爆発させているシーン。中央やや右で肩を組む浅野は、上半身裸で満面の笑みを見せており、今夏加入した新天地にすっかり溶け込んでいる様子を見せている。そして2枚目で試合前の集合写真を公開したなか、注目を集めるのは3枚目に投稿された試合中のワンシーンを捉えた動画だ。
メインスタンド側からピッチとゴール裏方向を映した映像は、試合中にもかかわらず熱狂的なサポーターが陣取るスタンドが真っ赤に炎上。さらにピッチに向かって大量の発煙筒が投げ込まれ、試合が一時中断する様子が映されている。
この光景には加入1年目の浅野も驚いた様子。「とにかく熱く、激しく、恐ろしい試合でした」と綴ると、「試合中にスタンドが火事のように燃えて火の玉が飛んでくるのはさすがに怖いですね」と、ピッチに立っていた1人としての本音を記している。
2016年夏にJ1サンフレッチェ広島から欧州進出を果たした浅野だが、過去3シーズンはシュツットガルト、ハノーファーとドイツでプレー。ブンデスリーガも熱狂的なサポーターが試合を“熱くする”が、今夏上陸した東欧セルビアの地では一味違った観衆の熱狂ぶりを、“恐怖体験”として味わったようだ。