CL敗退危機のプレミア勢3チーム アーセナルは16季連続の決勝T進出に黄色信号

敵地での勝利が求められるアーセナルとマンU 前者は大量点も必須

 世界最高峰リーグとも言われるプレミアリーグの強豪が、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では苦戦を強いられている。昨季の王者チェルシーをはじめ、マンチェスター・シティ、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッドの4チームが参加している中、最終節を残して決勝トーナメント進出を決めているのはマンチェスター・シティのみ。残りの3チームはグループステージ敗退の可能性が残されている。テレビ放映権料の高騰などで圧倒的な資金力を有し、世界中のスター選手をかき集めるプレミア勢だが、近年は欧州の舞台での結果にうまくつなげることができていない。

 決勝トーナメント進出に最も苦しい状況となっているのは、15シーズン連続で決勝トーナメント進出という偉業を成し遂げているアーセナルだ。グループFでドイツ王者バイエルン・ミュンヘン、ギリシャのオリンピアコス、クロアチアのディナモ・ザグレブと同居。アーセナルとバイエルンの2強という構図が予測されていたが、第1節でディナモ・ザグレブ相手に1−2、第2節でオリンピアコス相手にホームで2−3と不覚を取った。第3節でバイエルンをホームで2−0と下したものの、続くアウェーゲームでは1−5の惨敗。第5節でディナモ・ザグレブに3-0と勝利し、勝ち点6の3位で最終節を迎えた。

 突破のためには、ホームで敗れているオリンピアコス相手に敵地での2点差以上の勝利、あるいは3点以上を奪っての勝利が最低条件。それを果たせなければUEFAヨーロッパリーグ(EL)へ回ることになる。FWアレクシス・サンチェス、MFサンティ・カソルラら主力選手の大半を負傷で欠いていることもあり、16強進出には黄色信号が灯っている。

 昨季プレミア4位で、プレーオフから勝ち上がって本戦出場を決めたマンチェスター・ユナイテッドも苦戦を強いられている。勝ち点8のグループB2位で最終節を迎えたが、1差で首位を走るヴォルフスブルクとのアウェーゲームというハードな戦いが待っている。勝利すれば文句なしで首位通過を果たすが、引き分け以下の場合には3位PSVが勝利すると3位に転落し、EL行きとなる。3シーズンぶりのCLの舞台だが、開幕戦でPSVに敗れるなどここまで大きなインパクトを残せないままだ。

 

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