“コパ組”板倉滉、サバイバル参戦で「一日一日が勝負」 柴崎の“相棒”一番手へ闘志
東京五輪世代が中心だったコパ・アメリカに続いてA代表に招集
6月のコパ・アメリカ(南米選手権)に続いて日本代表に招集されたMF板倉滉が、サバイバルに挑む覚悟を示した。日本代表は2日、茨城県鹿嶋市内で5日の国際親善試合パラグアイ戦(カシマスタジアム)と、10日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選ミャンマー戦(ヤンゴン)に向けて合宿をスタート。若手が中心となって臨んだコパ・アメリカに続いてA代表入りを果たした板倉は、「一日一日が勝負」と意気込んだ。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
6月、初めてA代表として招集されたコパ・アメリカ。そのメンバー構成は東京五輪世代が中心となり、森保ジャパンで定位置を築いていたのはMF柴崎岳(デポルティボ)、MF中島翔哉(ポルト)、DF冨安健洋(ボローニャ)の3人ぐらいだった。初招集だった板倉らにとっては、今後日本代表に定着できるかどうかの“テスト”。そのなかで板倉はグループリーグ第2戦のウルグアイ戦(2-2)と第3戦エクアドル戦(1-1)に出場。ボランチとして持ち味を発揮し、今回のW杯予選メンバー入りを果たした。
板倉は今年1月、プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティに完全移籍で加入。だが、イングランドの就労ビザを取得できず、オランダ1部フローニンゲンに期限付き移籍した。昨季はなかなか出番が回ってこなかったが、今季からは主力を奪取。クラブでも実績を積み始めたところでの代表招集となった。
「いや本当に、毎回の練習、試合からアピールしてやらないと、次はないなという気持ちは僕のなかであります。そういう意味では一日一日が勝負だと思いながらプレーしないといけない。コパを振り返れば1試合目はやっぱり駄目だったので、これで終わったらダメだなというのもあったし、日本代表を背負っている以上、相手に負けたりしてはいけないという自覚を持ってやりたい」
大きな覚悟を持って臨む今回の日本代表。すでにコパ・アメリカでは森保ジャパンの中軸である柴崎とコンビを組んでボランチに挑戦した。センターバックもこなせるマルチな能力を持つ板倉だが、「ボランチから後ろに下がる分には視野の確保というところでやりやすいけど、DFからボランチは視野が変わってくるので、難しいところがある」という。その分「練習でしっかりして、パラグアイ戦のところで、やっていけたら」と闘志を見せた。
サバイバルが激化する日本代表。森保体制のボランチではMF遠藤航(シュツットガルト)が主力として起用されてきたが、板倉は今回の9月シリーズで柴崎の“相棒”として名乗りを上げることができるのか。22歳MFの実力が試される。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)