「右サイドは僕が勝負する場所」 堂安律、久保建英ら“ライバル”の存在も「自分がやるだけ」

(左から)MF堂安、MF久保建英【写真:Yukihito Taguchi&Getty Images】
(左から)MF堂安、MF久保建英【写真:Yukihito Taguchi&Getty Images】

森保ジャパン発足1年 守り続けてきた定位置の右サイドにこだわり

 日本代表MF堂安律(PSV)が森保ジャパンで築いた定位置の右サイドを極める覚悟だ。日本代表は2日、茨城県鹿嶋市内で5日の国際親善試合パラグアイ戦(カシマスタジアム)と、10日のカタールW杯アジア2次予選ミャンマー戦(ヤンゴン)に向けて合宿スタート。6月の代表シリーズに続いて同じレフティーで東京五輪世代の18歳MF久保建英(マジョルカ)が招集されるなか、堂安は右サイドが「僕が勝負する場所」と言い切った。

 合宿初日の堂安は明るい笑みを見せ、終始リラックスした表情だった。8月30日にオランダ1部フローニンゲンから名門PSVへの移籍が正式発表され、直後の代表招集。クラブでも強豪への移籍で競争がし烈となるが、代表でも同じ。前線は久保やMF伊東純也(ヘンク)、MF南野拓実(ザルツブルク)らタレントが豊富で、堂安にとって“ライバル”が多くなる。そのポジション争いについて聞かれると一層表情を引き締め、ただ、言葉は落ち着きを払いながら決意を語った。

「右サイドが僕が勝負する場所かなと思います。でも、トップ下やれと言われればやりますし、そこは監督が判断したことをやります」

 勝負する場所――。堂安にとってこだわりはここにある。森保ジャパンでは、昨年9月の立ち上げ当初から右サイドの定位置を守ってきた。久保や伊東らライバルは多いが、勝負するのはライバルとだけではない。自身との“闘い”でもある。

「代表もPSVもそうですけど、ライバルというのは本当に『こういう状況』だと思うので、やるだけです。自分が」

 ふと出た「こういう状況」という言葉。堂安にとって一番のライバルは常に自分だった。だからこそ、今自分自身が置かれる状況こそがライバル。森保ジャパンで築き上げた右サイドという定位置を守るためには、自分自身が向上し続けることが必要だ。だからこそ、PSVへ移籍を決意し、代表に定着して1年間の反省も続ける。前線の選手として、得点を重ねることが最終目標。現在目指すビジョンは持ち味である突破からのゴールだけではない。

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