ニューカッスル武藤、“運命を左右する試合”でのゴールに地元紙も賛辞 「称賛に値する」

ニューカッスルの日本代表FW武藤嘉紀【写真:Getty Images】
ニューカッスルの日本代表FW武藤嘉紀【写真:Getty Images】

「黄金のチャンス」で結果を残した武藤、熾烈なポジション争いでアピールに成功

 ニューカッスルの日本代表FW武藤嘉紀は現地時間28日、リーグ杯2回戦のレスター戦で先発フル出場し、1ゴールを奪う活躍を披露した。試合は1-1で迎えたPK戦の末、2-4で敗退することになったが、地元メディアは武藤が与えたインパクトに「称賛に値する」と賛辞を送っている。

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 昨季マインツからニューカッスルに移籍した武藤は、念願のプレミア参戦を果たすことになったが、加入初年度は厳しい船出となった。リーグ戦17試合出場でわずか1ゴールと不本意なシーズンを過ごし、信頼を勝ち取るには至らなかった。一方、ラファエル・ベニテス監督が昨季限りで退任すると、FWアジョセ・ペレスがレスター、FWホセルがアラベスに移籍するなど、アタッカー陣の放出が相次いでいた。

 移籍市場では元イングランド代表FWアンディ・キャロルをウェストハムから復帰させているニューカッスルだが、武藤にとっては存在感を示すためにも勝負のシーズンとなる。今季リーグ戦3試合でベンチスタートとなったものの、リーグ杯2回戦のレスター戦では1トップで先発。そして0-1で迎えた後半8分、ペナルティーエリア左のこぼれ球を右足で押し込み、同点弾を奪う。試合はPK戦の末に競り負けたが、ゴールという目に見える結果を残すことには成功した。

 試合直前、英メディア「HITC」は武藤にとってのこの一戦を「運命を左右する試合」と銘打ち、「ニューカッスルのキャリアを継続するうえで正念場を迎えるなか、本当の意味で時間を無駄にできない彼にとっては黄金のチャンスが到来した」と指摘し、チームの構想内にとどまるために重要な局面であることを強調していた。

 最終的にチームを勝利に導くことこそできなかったものの、貴重な同点弾に加え、PK 戦でもトップバッターとして成功を収め、確かなインパクを残すことができた。地元紙「ノーザン・エコー」は「クラブにゴールをもたらしただけでなく、ファイナルサードでハードワークを徹底したパフォーマンスは称賛に値する」と得点シーンのみならず、献身的なプレッシングを怠らなかった姿勢にも賛辞を送っていた。

 世界最高のリーグで、最もポジション争いが熾烈なFWという立場もあり、生き残りをかけた戦いは厳しい。武藤は限られたチャンスでしっかりと結果を残したことで、次なるチャンスにつなぐことができたのは間違いないだろう。

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