“韓国のメッシ”、シント=トロイデン移籍報道に韓国紙注目 「アジアに優しいクラブで…」
ヴェローナFWイ・スンウ、27日にシント=トロイデン移籍報道
セリエAのエラス・ヴェローナに所属する韓国代表FWイ・スンウは、ベルギー1部シント=トロイデンへの完全移籍に迫っていると現地時間27日にイタリアのサッカー情報サイト「ジャンルカ・ディマルツィオ・コム」でレポートされた。この報道に韓国メディアも反応し、「欧州サッカー戦記の第3幕が始まる」と報じている。
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イ・スンウはスペインの名門バルセロナの下部組織出身で、“韓国のメッシ”の異名を取るバルセロナBでのデビューも果たしていたが、2017年にヴェローナへと移籍。昨季はセリエB(2部)で26試合1得点を記録していた。
セリエAに昇格した今季、イ・スンウは背番号を「16」から「9」に変更。クラブからの期待も表れていたが、27日にシント=トロイデン移籍が濃厚と報じられた。韓国紙「中央日報」は「韓国期待の星イ・スンウ、欧州サッカー戦記の第3幕が始まる」として、次のように経緯を伝えている。
「イ・スンウは今夏、シント=トロイデンから複数回オファーを受けた。移籍市場の締め切りが迫った段階で、『存分にプレーしたい』というシンプルながら当然の目的のため、ベルギー行きを決心した」
また、韓国紙「東亜日報」は「イ・スンウはヴェローナで主力争いを展開するという覚悟でシーズンを迎えた」と本来はセリエAで戦い続ける意向だったと紹介。しかし「セリエA開幕戦を欠場して雰囲気が急変」と、開幕戦のボローニャ戦でベンチ外となり、移籍に向かっていったことを伝えている。
一方、日本企業が出資するシント=トロイデンには昨季5人の日本人選手が所属し、今季も日本代表GKシュミット・ダニエル、同MF伊藤達哉、FW鈴木優磨が所属していることもあり、韓国紙「スポーツ朝鮮」は「アジアに優しいクラブで、適応には問題がないはずだ」と新天地へのフィットもスムーズになると見ている。
また、同紙はシント=トロイデンが今季開幕から5試合中4試合で無得点に終わっていることを指摘し、「シント=トロイデンがイ・スンウを望んでいた理由」とした。シント=トロイデンにとっては得点力不足解消、イ・スンウにとっては出場機会の確保が目下の目的。両者の思惑が一致し、移籍成立に向かっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)