「サプライズと定義するのは難しい」 冨安の輝きに伊メディア力説「見極めていた証」
プレシーズンマッチで早くも移籍後初ゴールを記録した冨安 「さらなる成長を遂げている」
今夏セリエAのボローニャに加入した日本代表DF冨安健洋は現地時間10日、スペイン1部ビジャレアルとのプレシーズンマッチで途中出場を果たし、FKからヘディング弾を叩き込む活躍を披露。試合には3-4で敗れたものの、移籍後初ゴールを記録した冨安に、イタリアメディアは「冨安の成長は続く」と見出しを打って報じ、フロント陣の期待通りのポテンシャルを発揮していることを主張している。
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2016年にアビスパ福岡でトップデビューを果たした冨安は、18年1月にシント=トロイデンに加入。188センチの屈強な体格を生かした対人能力に加え、正確なフィード能力も備えており、2018-19シーズンは公式戦40試合に出場と主力として活躍した。18年ロシア・ワールドカップ後に発足した森保一監督の下で日本代表にも初招集されると、今年1月にUAEで開催されたアジアカップでは最終ラインの中核を担い、一気に主力へと飛躍を遂げた。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの冨安だが、今夏にボローニャへのステップアップを決断。セリエA開幕まで2週間を切っているが、ビジャレアルとのプレシーズンマッチに、2-3で迎えた後半30分に途中出場。同36分、FKから同点のヘディングシュートを叩き込み、移籍後初ゴールをマークした。
この活躍を受け、ボローニャ専門のニュースサイト「トゥット・ボローニャ・ウェブ」は「冨安をサプライズとして定義するのは難しい」と綴り、「この日本人に投資した700万ユーロ(約8億2000万円)は、専門家がすでにそのクオリティーの片鱗を見極めていた証だ」と、冨安のパフォーマンスは驚きではなく“狙い通り”であることを強調していた。
また、「この若者はさらなる成長を遂げており、右、または中央のポジションを切り開く準備は整っている」と、冨安の定位置確保に太鼓判を押していた。世界的なDFを数多く生み出してきたイタリアの舞台で、冨安は存在感を発揮することができるのだろうか。