“世界最悪のユニフォーム”受賞なるか!? 英アマチームの仰天「ソーセージ柄」が話題
英アマチュアのビデイルが3年連続で実施 売上の一部を前立腺がん治療のために寄付
クラブチームにおいてユニフォームとは、チームを象徴するものであり、デザインにはアイデンティティーが刻み込まれている。近年では革新的なデザインも多くなってきているものの、奇抜とも言えるものは決して多くない。しかし今回、サッカーの母国イングランドで、あまりにも斬新なユニフォームが生み出された。英公共放送「BBC」が伝えている。
今、話題を呼んでいるのは、イングランド・ノースヨークシャーのアマチュアリーグに所属するビデイルAFCだ。地元のソーセージメーカーからスポンサードされ、注目を集めるためのユニフォームがデザインされたのだが、これがあまりにも突飛なものだった。
前面には「HECK」と会社名が大きく印刷されている。ここまでは至って普通の広告だが、なんと背景にはソーセージ、グリーンピース、マッシュポテトがプリントされているのだ。さらに靴下にはソース入れまで描かれているという。なお、GKユニフォームはエプロンのようになっている。
「BBC」によると実はこのビデイル、過去2シーズンも“ソーセージユニフォーム”を作成しており、2017年には大量のソーセージ、18年にはソースのかかったホットドッグを中央に1本描いたものを採用。チェアマンを務めるマーティン・クームス氏は「過去2回、選手たちは驚いて『無理だ! こんなもの着られない!』と言っていたが、今回はみんな『いいね!』と言っていたよ」と証言している。
過去2シーズンのユニフォームは「世界最悪のユニフォーム」として17年はワースト7位、18年はワースト3位に入っており、“3度目の正直”で1位の可能性も十分ある。クームス氏は「1位を取ったのなら、それで終わりだ。今回限りで止める」と語っており、並々ならぬ決意が伺える。
実はこのユニフォーム、単に奇をてらったデザインで注目を集めているだけではなく、ビデイルは1枚ユニフォームが売れるごとに5ポンド(約643円)を前立腺がんの慈善団体に寄付しているという。クームス氏は「(最悪のユニフォーム争いは)面白いけど、重要なのは前立腺がん患者の助けになることだからね」とも付け加えている。
間違いなく話題性は抜群の、ビデイルの新ユニフォーム。その背景にある志も含め、“世界最悪のユニフォーム”の栄冠の行方には注目したい。