ナポリ、インテルFWイカルディと個人合意間近も… クラブ間は「36億円」を巡り停滞
ナポリはクラブ史上希有な年俸12億円のオファー準備も、インテルは高額移籍金を要求
イタリア・セリエAの名門インテルから“構想外”とアナウンスされている前主将のアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディは、ナポリとの個人合意に近づいているようだ。イタリア紙「トゥット・スポルト」は、ナポリがイカルディにオファーを投じる一方、クラブ間合意には溝があると報じている。
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イカルディは昨季シーズン中に契約延長を巡ってクラブと対立。代理人で妻のワンダ・ナラ氏もSNSでクラブに批判的なメッセージを連発したことで炎上し、当時のルチアーノ・スパレッティ監督から主将の座をはく奪された。その後、ユベントスからやってきたジュゼッペ・マロッタCEOと今季就任したアントニオ・コンテ新監督からも、「プロジェクトから外れている」と公言されている。
そうした状況で、イカルディは国内移籍を希望。王者ユベントスとナポリが移籍先の候補に挙がったが、現在はナポリとの交渉が本格化している。その中で、ナポリはイカルディと肖像権の保有を巡っての交渉が難航していると伝えられたが、同紙では「ナポリはイカルディに1000万ユーロ(約12億円)の年俸でオファーをする。これはクラブの歴史にもないもの」と、オファーを提示すると報じた。
これにより、ナポリとイカルディ本人の合意には問題がないとする一方で、あくまでもインテルとの契約期間内にある選手であるため、移籍金のクラブ間合意にはまだ問題があるとしている。
ナポリはインテルとしても使い道のない存在になっているイカルディの獲得に対し、移籍金5000万ユーロ(約60億円)以上は提示しない構え。一方で、インテルのマロッタCEOは契約解除金である8000万ユーロ(約96億円)をベースに考えており、その差は3000万ユーロ(約36億円)に上るという。
一方で、イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」は、ナポリのポーランド代表FWアルカディウス・ミリクが、スペインやドイツに移籍する可能性が高まっていると報じている。とりわけ、スペイン1部ベティスがミリクの獲得に積極的なようだ。
セリエAの移籍市場は8月末まで開いているため、時間的な猶予はある。果たして、インテル、ナポリ、イカルディの三者間での交渉はどのような決着を見せるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)