「とんでもないビジョン」 元独代表DFフンメルス、“40m超アウトフロントパス”に海外称賛

ドルトムントDFフンメルス【写真:Getty Images】
ドルトムントDFフンメルス【写真:Getty Images】

リバプール戦のワンシーンをクラブ公式ツイッターが動画で公開

 アメリカ遠征を行ったドルトムントは現地時間19日に、昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)王者リバプールと親善試合を行い、3-2で勝利した。開始3分のスペイン代表FWパコ・アルカセルのゴールを皮切りに、後半にはデンマーク代表MFトーマス・デラネイ、デンマーク人FWヤコブ・ブルーン・ラーセンがゴールを決めるなど、チームとして順調な仕上がりをアピールしたなか、今夏バイエルン・ミュンヘンから3年ぶりに復帰した元ドイツ代表DFマッツ・フンメルスは80分間プレー。前半終了間際には華麗なロングスルーパスで決定機を演出したと、ドルトムント公式ツイッターが動画付きで紹介している。

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 バイエルン下部組織出身のフンメルスは2008年から16年までドルトムントに在籍し、ディフェンスリーダーとして日本代表MF香川真司らと共闘し、ブンデスリーガ2連覇などクラブの黄金時代を支えた。昨季までは3シーズン、バイエルンでプレーしたが、今夏ドルトムントへの復帰を決断。昨季バイエルンに競り負けリーグ2位に終わった若いチームにとって、30歳のフンメルスが持つ経験は大きな武器となる。

 パスセンスにも定評のあるフンメルスは、その能力をリバプールとの親善試合でも発揮。前半アディショナルタイム2分、自陣からビルドアップするなか、左センターバックのフンメルスはボールを受けるとワントラップ後にルックアップ。次の瞬間、右足アウトフロントで前線へロングパスを蹴ると、ボールはリバプール最終ライン背後の絶妙な位置に落ち、走り込んだ味方の足もとにピタリと収まった。シュートは相手GKのセーブに遭ったため、アシストとはならなかったものの、40メートル以上の距離を正確に通したアウトフロントパスは、フンメルスのパス技術の高さを証明するワンシーンとなった。

 クラブ公式ツイッターがこのプレーを収録した動画を公開すると、返信欄では「なんてボールだ」「おしゃれ」「スーパーパス」などファンが反応。また、英サッカーメディア「Copa90」が公式ツイッターで「マッツ・フンメルスからとんでもないビジョン」と綴れば、英サッカー誌「MUNDIAL」も公式ツイッターで「天国のアウトサイド」と表現し称えた。

 昨季はバイエルンでリーグ戦21試合の出場にとどまったフンメルス。心機一転となる新シーズン、黄色と黒のユニフォームを再び身にまとうディフェンスリーダーのプレーに期待が高まる。


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