ブラジル代表DFアウベス、ペップからメッシを守った過去明かす 「2分間ボールに…」
バルセロナ時代にメッシと共闘したアウベス 「彼を試合から切り離すわけにはいかない
バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、コパ・アメリカ(南米選手権)で失意の準決勝敗退を喫した。敗退後は対戦相手のブラジルを批判するコメントを残したことで波紋を呼んでいる。ブラジル代表DFダニエウ・アウベスはメッシの批判に反論しつつも、バルセロナ時代のメッシとの共闘を回想し、当時のジョゼップ・グアルディオラ監督(現マンチェスター・シティ)の反対を押し切ってまで貫いたプレーを振り返っている。
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メッシはコパ・アメリカで苦悩の日々を余儀なくされた。得点はグループリーグ第2戦のパラグアイ戦(1-1)で決めたPKにとどまり、3位決定戦のチリ戦(2-1)では前半途中に起きた小競り合いで一発退場を命じられる不運にも見舞われた。試合終了後には表彰式の登壇を拒否し、「こんな腐敗した大会の一員でいたくない」と審判批判をしたことも問題視されている。
また、メッシがブラジルに有利な判定へ偏っていると指摘したことについて、かつてバルセロナで共闘したアウベスは「彼は友人ではあるが、必ずしも正しいとは限らない。感情的になって口に出してしまったのだろうが、同意するわけにはいかない」と明確な反論を提示していた。その一方で、旧友メッシとのバルセロナ時代のプレーを回想し、グアルディオラ監督の反対を押し切ってメッシにパスを出し続けていたことを振り返っている。
「僕は当時インサイドよりもウイングへパスを供給していた。それはグアルディオラが僕に求めていなかったプレーだ。彼はサイドから中央、中央からサイドへとパスを回すことを望んでいた。グアルディオラは僕に注意をしてきたが、僕はこう答えたんだ。『違うんだミスター。悪いが、メッシは2分間ボールに触らなければ、試合から消えてしまうんだよ』。彼は試合を決定づけるための準備をしているから、彼を試合から切り離すわけにはいかないんだ。彼は最終的にはこう言ったよ。『君が正しい』と」
当時、右ウイングを務めていたメッシは、右サイドバックのアウベスと強力なホットラインを形成していた。中盤を経由したパス回しをモットーとしていたグアルディオラ監督だが、メッシの圧倒的な活躍ぶりは、その信念をも丸め込めるほどのものだった。昨季もバルセロナでは公式戦50試合出場で51ゴールを記録し、全盛期を彷彿させる大爆発を見せたメッシは、コパ・アメリカでこそ苦しんだものの、試合を決定づける力は一切色褪せてはいない。
(FOOTBALL ZONE編集部)