ハメスの超絶“20mボレー弾”にFIFA再注目 回顧動画が反響「エレガント」「壮観だ」

ブラジルW杯で生まれたハメスの一撃に再脚光【写真:Getty Images】
ブラジルW杯で生まれたハメスの一撃に再脚光【写真:Getty Images】

2014年ブラジルW杯でのゴラッソ、同年のプスカシュ賞も受賞

 コロンビア代表は現地時間28日に行われたコパ・アメリカ(南米選手権)準々決勝でチリ代表と対戦し、0-0のまま突入したPK戦で4-5と敗れ、ベスト8で姿を消した。背番号10のMFハメス・ロドリゲスも先発フル出場。PK戦では一番手のキッカーを務めて成功させるなど、最後まで勝利を求めて戦い続けたがタイトルには手が届かなかった。そんな失意のエースだが、FIFAワールドカップ(W杯)公式ツイッターは5年前の同日に生まれた伝説のゴラッソに再脚光。動画を公開し反響を呼んでいる。

 2014年6月28日、ブラジルW杯決勝トーナメント1回戦のコロンビア対ウルグアイ(2-0)でその一撃は生まれた。マラカナンで行われた南米対決、0-0で迎えた前半28分にこの大会でスターダムを駆け上がったハメスの左足が火を噴く。敵陣内で相手のクリアボールをMFアベル・アギラールがヘディングではね返すと、ボールはフリーで待ち構えていたハメスの元へ。一度ゴールの位置を確認したレフティーは、胸トラップから流れるような動きで左足ボレー。約20メートルの距離から放たれた強烈な弾道は、ウルグアイGKフェルナンド・ムスレラが必死に伸ばした手の先をかすめるように、ゴール左上のクロスバーを叩いてネットを揺らした。

 この芸術的な胸トラップからのボレー弾は、ファン投票による大会ベストゴールに選ばれ、同年のプスカシュ賞にも選出された。チームをコロンビア史上初のW杯ベスト8に導いた一撃の衝撃は、5年が経った今も色褪せることなく、動画を公開したW杯公式ツイッターの返信欄にも「すごい」「エレガント」「パーフェクト」「壮観なゴールだ」「ハメスはあのW杯でビーストだった!」など、ファンからの反響を呼んでいた。

 日本代表と2大会連続で対戦した昨年のロシアW杯はベスト16で敗退。今回のコパ・アメリカと合わせて国際舞台で思うような成績を残せず、ハメス自身も近年はレアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘンと所属クラブで輝きを放てず、今夏の移籍の噂が絶えない状況だ。新天地で復活を遂げられるだろうか。

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