パリ同時多発テロで来夏の欧州選手権に不安の声 イタリア代表監督「恐怖がある」

イタリア代表ボヌッチ「許されざることだ」

 また、DFレオナルド・ボヌッチ(ユベントス)も衝撃を受けたことを明かしながらコメントを残した。

「これは、最悪の衝撃だ。今夜の出来事は、サッカー界にとって『ヘイゼルの悲劇』と同様の大きな悲劇だ。僕たちは、試合が終わってロッカールームに引き上げたところで、この最悪なニュースを聞いた。人々が夕食やサッカーの試合を観るために外出しただけだ。そこに危険が潜んでいるなどというのは、許されざることだ。

 犯人たちは、この戦争と犠牲者を生み出しただけだが、それこそが目的なのだろう。一人の人間として言うのであれば、夕食にも出かけられない、サッカーの試合も観に行けないなどというのは、何もない生活になってしまう」

 ボヌッチはスタッド・ドゥ・フランスのゲートで自爆テロも起きたことに、ショックを受けていた。1985年5月29日にベルギー・ブリュッセルにあるヘイゼル・スタジアムで行われたUEFAチャンピオンズカップ決勝のリバプール対ユベントスの試合前に、サポーター同士の衝突がきっかけで発生した『ヘイゼルの悲劇』を例に出した。39人が死亡し400人以上が負傷した群集事故のように、今回のテロはフットボール界に大きな傷を残している。

 

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