かつて磐田で指揮を執り、練習場を提供したパルメイラスのスコラーリ監督がエール

　森保一監督率いる日本代表はコパ・アメリカ（南米選手権）に向けて13日からトレーニングを開始し、14日には名門パルメイラスの施設を利用して調整を行った。開始直前にはかつてJリーグのクラブで指揮を執り、ブラジル代表監督としてワールドカップ（W杯）優勝を成し遂げたルイス・フェリペ・スコラーリ監督が激励に訪れ、その際にやり取りしたワンシーンを森保監督が明かしている。

　日本代表はコパ・アメリカに招待され、グループリーグでチリ（17日）、ウルグアイ（20日）、エクアドル（24日）と対戦する。14日はパルメイラスの施設でトレーニングを実施したが、クラブを現在率いているのがスコラーリ監督だ。

　1997年にジュビロ磐田を指揮。2002年の日韓W杯ではブラジル代表を率い、チームを見事に優勝へと導く手腕を発揮した。その後はポルトガル代表やチェルシー、2度目のブラジル代表、広州恒大と幅広く活躍し、2018年からパルメイラスで指導している。

　パルメイラスは日本代表チームに施設を提供し、取材陣には水のペットボトルやクラブの記念本を配布。さらにスコラーリ監督がグラウンドに姿を現し、森保監督とユニフォーム交換をしながらエールを送った。その際にスコラーリ監督は、磐田を率いていた当時の主力メンバーの名前を挙げ、「藤田俊哉はどこだ？　中山雅史は来ていないのか？」とジョークを飛ばしたという。

　その日のトレーニングを終えた森保監督は名将とのワンシーンを振り返り、笑顔でその場を後にした。