U-20日本代表、決勝T進出を懸けたW杯メキシコ戦 勝利のカギは“エース封じ”

イタリアはDF2人を前に置く形で対応、日本はボランチと連動して止められるか

 初戦では、イタリアがライネスの前に2人のDFを置く形で対策を取り、激しい寄せを続けることで簡単にスピードに乗せなかった。日本も前と後ろでしっかり相手を挟み込み、カットインしてきた場合は「左利きの選手なのでカットインするスペースを効果的に消せれば怖さは減ると思う」とMF伊藤洋輝が説明するように、ボランチと連動して対応することがエース封じのポイントとなる。

「ボールは必然的にそこに集まると思う。簡単ではないと思うけど、なんとか食い止めればチャンスは生まれてくると思う」(中村)

 チームのやるべきことを完遂したうえで、エースを抑えて勝利に近づく。決勝トーナメント進出を懸けた重要な一戦が幕を開ける。

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林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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