平均22.3歳、五輪世代18人、Jリーガー13人… “数字”で見るコパ・アメリカ日本代表の姿

(左から)中山雄太、板倉滉、伊藤達哉【写真:Getty Images】
(左から)中山雄太、板倉滉、伊藤達哉【写真:Getty Images】

海外組「9人」を招集もA代表の主力と呼べるのは「3人」のみ

 そして海外組「9人」というのは、森保一監督の就任初戦となった2018年9月シリーズの「8人」に次ぐ少なさとなったが、ここでも注目すべきは既存のA代表で主力と呼べるメンバーはMF柴崎岳(ヘタフェ)、MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)、DF冨安健洋(シント=トロイデン)の「3人」のみということ。チームの軸を成すほどの人数を呼ぶことはできておらず、ここでも日本サッカー協会側に拘束力がない苦しさが垣間見える。

 むしろ、森保監督も語っているとおり、「本来ならオフシーズンで選手を休ませるところで派遣に協力してもらった。海外のクラブにも感謝したい」というところであり、彼ら3人がコパ・アメリカに参戦できることは、日本にとってはある意味“ボーナス”的なものと言えるのかもしれない。

 苦難の末に招集したメンバー23名の平均年齢は、実に22.3歳(コパ・アメリカ開幕時)という若さ。歴代のA代表でも例のないフレッシュな陣容で、南米勢が頂点を競う本気モードの大会で何をつかみ、未来への糧とするのか。

「東京五輪で金メダルを獲ろうと思っている。そのためには、A代表で活躍できるくらいの力がある選手が出ることにならなければ目標達成は難しい。コパ・アメリカではA代表として戦い、1試合でも多く勝ち進むこと。厳しい戦いのなかで成長してA代表の活動でプラスになれば良いと思うし、ワールドカップ(W杯)予選やオリンピックで日本の成果につながればいい」

 森保監督が語るとおり、この大会に出場する若きタレントが成長するための“何か”をつかめば、来年の東京五輪はもちろん、2022年カタール・ワールドカップを目指すA代表の“ラージグループ”も、より充実したものとなるはずだ。

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