平均22.3歳、五輪世代18人、Jリーガー13人… “数字”で見るコパ・アメリカ日本代表の姿

(左から)安部裕葵、柴崎岳、久保建英、中島翔哉、冨安健洋【写真:Getty Images & 荒川祐史】
(左から)安部裕葵、柴崎岳、久保建英、中島翔哉、冨安健洋【写真:Getty Images & 荒川祐史】

拘束力がないなか、来年の東京五輪を見据えたメンバーを招集

 日本サッカー協会は24日、6月に開幕するコパ・アメリカ(南米選手権)に参戦する日本代表メンバー23名を発表した。大方の予想どおり、選手の拘束力がない日本は招集した全23選手中「18人」が1997年生まれ以降の東京五輪世代となり、年齢制限がないA代表の公式大会としては近年稀に見る陣容となった。メンバーリストを眺めて浮かび上がる数字とともに、史上2度目となったコパ・アメリカ参戦の意義を探りたい。

 コパ・アメリカに招待国として参加する日本は、今年1月にはアジアカップに出場しており、「大陸選手権への選手招集の拘束力は1年に1大会」「インターナショナルマッチデー期間外で代表チームに強制力がない」などの障害が立ちはだかった。同じ状況は、2011年のアルゼンチン大会に招待された際にも経験している。この時は同年3月に発生した東日本大震災により、大会開催中にもJリーグの試合が組まれることになったため、最終的に出場を辞退することになった。

 日本は今回のブラジル大会に改めて招待されたが、国内リーグを巡る状況は8年前から変わっていなかった。大会が開催される6月14日から7月7日まで、J1リーグは中断されることなく5節を消化。そのため、各クラブが主力選手を代表に貸し出すことに難色を示したことは想像に難くない。

 今回の招集メンバー23人のうち、Jリーガーは「13人」が呼ばれたが、すべて東京五輪世代の選手となった(唯一の大学生FW上田綺世も東京五輪世代)。1996年以前生まれの選手がゼロだったというのは、やはり代表に拘束力がないなかで、重要なリーグ戦を戦う各クラブが供出を渋ったからだろう。裏返せば、「東京五輪世代の強化」という大義名分の下では、それぞれのクラブが主力であっても22歳以下の選手の招集に応じたということで、この点については日本サッカー協会の関塚隆技術委員長も「拘束力、義務がない大会に対しての選手の派遣に関しては、A代表として戦うが、来年(東京五輪)の戦力という点での理解は大きかった」と会見で語っている。

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