プレミア年間最優秀ゴール受賞の“衝撃ボレー弾”、英脱帽「正真正銘の完璧なテクニック」

今季のプレミアリーグ年間最優秀ゴールに選出されたMFタウンゼント(右)【写真:Getty Images】
今季のプレミアリーグ年間最優秀ゴールに選出されたMFタウンゼント(右)【写真:Getty Images】

タウンゼントのシティ相手に決めたスーパーゴールがワールドクラスの猛者たちを抑えて受賞

 現地時間21日、クリスタル・パレスの元イングランド代表MFアンドロス・タウンゼントがマンチェスター・シティを相手に決めたスーパーボレー弾が今季のプレミアリーグ年間最優秀ゴールに選出されたことをクラブ公式サイトが発表した。英紙もタウンゼントが決めた圧巻の一撃について「正真正銘の完璧なテクニック」「センセーショナル」と絶賛し、受賞の妥当性を強調している。

 今季のプレミアリーグはリバプールとの優勝争いを制したシティのリーグ連覇で幕を閉じたが、両チーム合わせて勝ち点が「195」という前代未聞の壮絶な一騎打ちとなった。年間ベストイレブンでは、シティから最多6人、リバプールから4人が選出され、2強時代の突入を予感させるシーズンとなった。

 また、年間最優秀選手賞(リバプールDFフィルジル・ファン・ダイク)、年間最優秀若手賞(シティMFラヒーム・スターリング)、得点王(リバプールFWモハメド・サラー、FWサディオ・マネ、アーセナルFWピエール=エメリク・オーバメヤン)、アシスト王(チェルシーMFエデン・アザール)、ゴールデングローブ賞(リバプールGKアリソン)など、個人賞もシティとリバプールを含めた“ビッグ6”が独占する結果となっている。

 しかし、年間最優秀ゴールに関しては例外となった。イギリスのビール製造会社「カーリング・ブルワリー」協賛の下で選出され、第33節ウェストハム戦(2-0)でチェルシーのアザールが見せた5人抜きドリブル弾、第37節レスター戦(1-0)でシティのベルギー代表DFヴィンセント・コンパニが決めた強烈ミドル弾など“ビッグ6”のスーパゴールを抑えて、タウンゼントの超絶ボレー弾が受賞した。

 1-1で迎えた前半35分、クリスタル・パレスが敵陣でFKを得ると、ゴール前にクロスを放り込む。イングランド代表DFジョン・ストーンズが弾いたこぼれ球をポルトガル代表MFベルナウド・シルバが頭でクリアするも、ボールの落下地点に勢いよく走り込んだタウンゼントが約25メートルの距離からダイレクトで左足を振り抜いた。矢のように放たれたボレー弾は、ブラジル代表GKエデルソンも止めようのないスピードでゴール左上に突き刺さった。

 タウンゼントの年間最優秀ゴール受賞を受け、英紙も続々と反応。英紙「サン」は「タウンゼントの衝撃弾がプレミアのシーズン・オブ・ザ・ゴールに」と見出しを打って報じ、「タウンゼントは左足のボレーを叩き込む正真正銘の完璧なテクニックを披露した」と紹介。英紙「イブニング・スタンダード」も「センセーショナルな一撃」と絶賛している。ワールドクラスの猛者たちを抑えて輝いた年間最優秀ゴールは価値あるものとなったはずだ。

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