チェルシーFWジルー、ニース移籍の可能性が浮上 同胞ヴィエラ監督と初タッグ結成か
チェルシーをEL決勝進出に導く活躍も、モラタやイグアイン以下の扱いに不満
チェルシーのフランス代表FWオリビエ・ジルーに、母国移籍の可能性が浮上している。フランス1部ニースのテクニカル・ダイレクターを務めるジル・グリマンディ氏が、フランスのテレビ番組「カナル・フットボール・クラブ」で、元フランス代表MFのパトリック・ヴィエラ監督と話し合いを持ったことを明かした。
グリマンディ氏は番組で「もしオリビエ・ジルーが加入することを決めたら、それはニースのプロジェクトを気に入ったからに他ならない。もしオリビエがチェルシーで満足していなくて、さらにプレーしたいのであれば、全力で彼の獲得に動く。私はパトリック(・ヴィエラ)とは話をしたが、オリビエ・ジルーとはまだ話していない」とコメント。ヴィエラ監督も来季の戦力として迎えたい考えがあることを明かしている。
ヴィエラは現役時代1996年から2005年までアーセナルでプレー。一方のジルーも、12年からチェルシーに加入する18年までアーセナルに所属していた。2人はフランス代表にも招集されているが、その時期は重なっていない。仮に一緒に仕事をすることになれば、ニースが初めてになるが、アーセナルでフランスのスカウトをしていたグリマンディ氏はジルーと深い関わり合いがある。
「オリビエのことはよく知っている。(2012年に)モンペリエからアーセナルへ移籍する際に、私は関わっていたからね。オリビエは自身の行き先を決めるだろう。現時点では、私は彼と話をしていない。ジルーがニースに来るなら、彼は私たちの思いを理解したということだ」
2018年1月にチェルシーに加入したジルーは、今季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)で10得点を挙げており、決勝進出に大きな役割を果たした。しかし、ポジション争いにおいてはスペイン代表FWアルバロ・モラタ、アルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインに次ぐ2番手という扱いを受けてきた。
チェルシーは今夏の移籍市場と来冬の移籍市場で、国際サッカー連盟(FIFA)から補強禁止処分を受けているため、ジルーと結んでいる1年間の契約延長オプションを行使することが濃厚だ。それでも、より多くの出場時間を欲しているストライカーは、新天地を求めることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)