「ミラクルセーブ」 ダビド・ルイスの“奇跡的クリア”を海外称賛「チェルシーの救世主」
EL準決勝第2戦フランクフルト戦、延長前半9分にライン上のクリアを披露
チェルシーは現地時間9日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)準決勝第2戦でフランクフルトとホームで対戦して1-1で引き分けた。2戦合計2-2で突入したPK戦で5-4の勝利を収め、アーセナルとの決勝に駒を進めているが、延長戦でブラジル代表DFダビド・ルイスが見せた奇跡的なクリアに脚光が当てられている。
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チェルシーは前半28分にイングランド代表MFルーベン・ロフタス=チークのゴールで先制したものの、後半4分にフランクフルトのセルビア代表FWルカ・ヨビッチに同点弾を許してしまう。そこからスコアを動かせず、90分を終えて試合は延長戦に突入した。
そして迎えた延長前半9分、チェルシーはピンチを迎える。フランクフルトのセルビア代表MFフィリップ・コスティッチに右サイドを破られ、クロスを上げられると、ファーサイドで待ち構えたFWセバスティアン・アレが決定的なシュート。スペイン代表GKケパ・アリサバラガも逆を突かれたが、ギリギリでゴールライン上に戻ってきたダビド・ルイスが体を投げ出してクリアすることに成功した。
その後、1-1のまま120分が終了。PK戦までもつれ込んだ激闘の末に、チェルシーは決勝進出を果たしている。
試合の行方を左右するビッグプレーを見せたダビド・ルイスを、各国メディアが称賛。母国ブラジルメディア「グローボ」は、「ダビド・ルイスがELでチェルシーを救う」と見出しを打ち、「このブラジル人の存在なくして、チェルシーは生き残れなかった」と伝えている。ペルーメディア「RPP」は「ダビド・ルイスのミラクルセーブ」と題して記事を投稿。「チェルシーの救世主となった」と絶賛した。
また、英メディア「Caught Offside」は、チェルシーの1失点目にダビド・ルイスが絡んでいることを伝えたうえで「拙い守備で批判を受けたが、それ以上の貢献を見せた」と称賛。「ケパは反対側にステップを踏み、守備の大黒柱に助けを求めるように視線を向けた」と描写し、「ほぼ確実と見られたゴールを防いだ」とダビド・ルイスの決死の守備を称えている。
この一戦では、前半24分にフランクフルトの元日本代表MF長谷部誠も、ゴールライン際で決死のクリアを見せ話題を呼んでいたが、その時にニアサイドでヘディングで合わせたのがダビド・ルイスだった。長谷部の好守で決定機を逃した本人が、敗戦危機を防ぐクリアを見せてアーセナルとの“同国対決”に臨むことになったチェルシー。決勝は現地時間29日、アゼルバイジャンのバクーにて行われる。