好きこそモノの上手なれ めぐが巡るスペイン育成ダイアリー Vol.3 「大一番で噴出した課題」

指揮官が捉えた次なる課題

「リーグで戦い抜くために、もっと競争力が必要だということと、ミスの修正をするための試合だと捉えるしかない」
 指揮官は、そう気持ちの整理をつけた。その後、エスパニョールはDFラインと中盤ラインの距離が縮まった状態で守り続け、後半41分にアレックスが1点返すものの、反撃むなしく試合は終了した。
 試合後、ロベルト監督は「引き続きトレーニングし続けるしかない。他に道はない。次の試合でまた自信を取り戻して、良い結果を出したい。とくにミスを修正していくことだね」と口にしている。
 1週間後、次のバダロナ戦へ向けてどのようにチームを仕上げていくのか。ダービーマッチで噴出した課題をいかにチームビルディングと、個人の成長につなげていくのか。育成年代の現場では、最も重要な局面でもあるはずだ。引き続き、彼らを追いかけてリポートしていきたいと思う。
 最後まで読んでいただきありがとうございました。
 アディオス!
【了】
小堺マシアめぐみ●文 text by Megumi Macia Kozakai
写真提供:Megumi Kozakai

 

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