“魔法使い”メッシ、マラドーナ彷彿の伝説“5人抜き弾”に再注目 「偉大な芸術作品」

当時19歳のメッシ【写真:Getty Images】
当時19歳のメッシ【写真:Getty Images】

リーガ公式SNSが12年前に生まれた衝撃のゴール動画を投稿

 バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、今季のリーガ・エスパニョーラで29試合33得点、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で8試合10得点とゴールを量産しており、スペイン国王杯を含めた3冠を目指すチームを力強く牽引している。現地時間16日に行われたマンチェスター・ユナイテッドとのCL準々決勝第2戦(3-0)でも、驚異的なパフォーマンスで2ゴールを奪い、ベスト4進出に導いた。

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 2004年のトップチームデビュー以来、名門バルサのエースとして数々のゴールを積み重ねてきたなか、リーガ公式ツイッターは18日に「12年前、メッシは偉大な芸術作品の一つを描いた」とのコメントを添えて、1本の動画を公開。それは2007年4月18日、本拠地カンプ・ノウで行われたスペイン国王杯準決勝のヘタフェ戦。19番を付けた当時19歳のメッシが、前半28分に驚愕のゴールを決めたシーンだった。

 元スペイン代表MFシャビ(現アル・サッド)から自陣右サイドでパスを受けたメッシは、すぐに相手2人からプレスをかけられる。だが、1人目を巧みなステップで、2人目を股抜きで抜き去ると猛然とドリブル突破を開始。トップスピードに乗ったメッシは、ペナルティーエリア手前で待ち構える相手DF2人の間を完璧なコース取りでぶち破ると、最後はヘタフェGKルイス・ガルシアもかわして右足でゴールに流し込んだ。

 この衝撃の「5人抜きゴール」は、1986年メキシコ・ワールドカップでアルゼンチン代表の英雄ディエゴ・マラドーナが、準々決勝のイングランド戦で決めた伝説の5人抜きを彷彿させる一撃として、当時も大きな話題を呼んだ。

 このゴール動画に再びスポットライトを当てたリーガ公式ツイッターとインスタグラムのコメント欄には、「純粋な魔法」「史上最高のフットボーラー」「信じられない」「メッシはピッチに足を踏み入れるたびに世界を驚かせる」「小さな魔法使い」「レジェンド」など、ファンから多くのコメントが寄せられている。

 伝説の一撃から12年が経っても、いまだ衰えを知らない天才は、これからも観る者を驚かせる美しいゴールを積み重ねていきそうだ。

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