今季限りで現役引退のGKチェフ、今後を巡って“ビッグロンドンダービー”勃発か
能力だけでなく人柄も評価 アーセナルと古巣チェルシーがコーチのポストを用意
アーセナルに所属する元チェコ代表GKペトル・チェフは、2018-19シーズン終了と同時に現役生活を終えることを表明している。そんなチェフに対して、アーセナルは引退後もクラブに残れるようにオファーを提示したが、古巣のチェルシーへの復帰を恐れているという。英紙「デイリー・ミラー」が報じている。
今シーズン限りで現役を引退するチェフに対して、彼が所属したロンドンの2クラブは、引退後にコーチとして迎えたい考えを持っているようだ。チェフ自身は今夏、今後について決断をするとされている。
アーセナルはチェフの経験を評価してGKコーチとして迎え入れたい考えがあるというが、彼が残留するという確信は持てていない。アーセナルに加入する前、チェルシーに11シーズンにわたって所属していたチェフは、4度のプレミアリーグ制覇を含め、13のタイトルを同クラブで獲得した。そのチェルシーも、クラブの功労者をGKコーチかクラブのアンバサダーとして迎える考えがあるという。
チェフは2015年にベルギー代表GKティボー・クルトワとのポジション争いに敗れてチェルシーを離れたが、西ロンドンのクラブとの関係は悪くない。チェルシーは、長年にわたるチェフのピッチ内での活躍を評価するとともに、その忠誠心を認め、ロンドンでの生活を続けたいというチェフの希望を叶えるため、プレミアリーグのライバルクラブでのアーセナルへ移籍することを許可した。
アーセナルでもチェフは主力として活躍し、2017年にはFAカップ優勝に貢献している。今シーズンもアーセン・ヴェンゲル監督の後を継ぎ、新たに指揮官に就任したウナイ・エメリ監督の下、レギュラーとしてシーズン開幕を迎えた。しかし、ハムストリングの負傷などの影響からドイツ代表GKベルント・レノに正GKの座を奪われ、1月に自身のSNSを通じて現役引退を発表している。
GKとしての能力はもちろん、その人柄も高く評価されているチェフ。ロンドンの両クラブから必要とされている彼は、どちらのクラブで引退後のキャリアをスタートさせることになるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)