マンU監督の正式就任でリバプールDFが「自宅を追い出される」? 英紙が理由を報道
スールシャール監督が3年契約 家を借りていたファン・ダイクは物件探しへ
マンチェスター・ユナイテッドは28日、暫定監督として指揮を執っていたオレ・グンナー・スールシャール監督と3年契約を結び、正式な監督として迎えることを発表した。これにより、思わぬ影響を受けることになるのが、リバプールに所属するオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクだ。英紙「ガーディアン」は、今季プレミア最高のDFとも評されるファン・ダイクが「引っ越しを余儀なくされる」と伝えた。
スールシャール監督は現役時代、稀代のスーパーサブとしてユナイテッドの黄金期を支えていた。その後はクラブを離れていたが、昨年12月にジョゼ・モウリーニョ前監督が成績不振により退任したことで、指揮官としてオールド・トラフォードに帰還。当初は今季終了までの“暫定監督”の契約になっていたが、彼が指揮を執ったチームはリーグ戦19試合で14勝を収め、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも準々決勝進出を決めた。そして今回、“赤い悪魔”を復活へと導いた功績が認められ、スールシャール監督は3年の新契約を勝ち取ることになっている。
これによって生活環境の変化を強いられることになるのが、ユナイテッドの宿敵リバプールで守備の要となっているファン・ダイクだ。
「ガーディアン」は「スールシャールがユナイテッドと契約したことで、ファン・ダイクは自宅を追い出されることに」と見出しを打ち、その詳細を報じている。記事によると、スールシャール監督はマンチェスターのアルダリー・エッジ地区に自宅を持っているが、昨年末まではノルウェーで監督業に励んでいたため、空き家となっていたという。
そして、昨冬にファン・ダイクがサウサンプトンからリバプールへと移籍した際、空き家となっていたスールシャールの家を借りることになり、彼は現在もそこに住んでいる。しかし今回、正式に監督に就任したスールシャール氏は、ファン・ダイクに貸し出していた自宅に戻る意志を表明した。
スールシャール監督はクラブ公式番組で「私たち家族は8年間、ノルウェーでの生活を楽しんでいた。生活環境が変わることになるが、前向きに考えているよ。これまでは6カ月の契約だったから、わざわざ引っ越す必要はないと考えて家族と別々に暮らしていた。だが、その話は終わりだ。家族を招いてこちらで生活したいと思う」と、単身赴任の生活を終えることを宣言した。そして今後、家族で生活することになる、現在はファン・ダイクに貸し出している家について言及した。
「あの家を建て始めたのは2007年のことだった。2019年になって、ようやく家族で暮らすことができるよ。ずいぶんと長い計画になってしまったね」
ユナイテッドとスールシャールが正式な契約を結んだことを、クラブのOBたちも祝福している。思わぬ形で住む家を失うこととなったファン・ダイクが、良い物件と契約を結べることを祈るのみだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)