ボスニア・ヘルツェゴビナMFベシッチ、ギリシャ戦で見せた美技に脚光

　ボスニア・ヘルツェゴビナ代表は現地時間26日、欧州選手権（EURO）2020予選でギリシャ代表と対戦し、2-2と引き分けた。ホームのボスニア・ヘルツェゴビナが2点をリードしながら退場者を出し、追いつかれた一戦となったが、EURO2020公式インスタグラムはMFムハメド・ベシッチ（ミドルスブラ）が相手守備陣に囲まれながら披露した華麗なマルセイユルーレットの動画を公開し、この日の最優秀スキルを決める「スキル・オブ・ザ・デイ」に選出している。

　試合はボスニア・ヘルツェゴビナが前半10分にMFエディン・ビシュツァ（バシャクシェヒル）、同15分にMFミラレム・ピアニッチ（ユベントス）と立て続けにネットを揺らし幸先の良いスタートを切るも、後半19分にPKで1点を返される。そして直後の20分には、相手を倒したピアニッチが一発退場となって数的不利に陥ると、同40分に同点弾を叩き込まれ、2点のリードを守り切れずに試合を終えた。

　両チーム合わせて4点が決まる一戦となったが、EURO2020公式インスタグラムは試合中にベシッチが披露した巧みなテクニックに脚光を当てている。ペナルティーエリア手前でボールを拾ったベシッチだが、即座に相手選手3人に囲まれてしまう。しかし、相手DFディミトリオス・クルベリス（パナシナイコス）が詰めてきたタイミングを見計らい、華麗なマルセイユルーレットでかわすと、守備網を打開してペナルティーエリア左へと侵入しクロスを上げた。

　EURO2020公式インスタグラムは「ベシッチの輝かしいルーレット」と文章を添え、該当シーンの動画を公開。コメント欄では「タディッチになろうと試みた」「君はタディッチかい？」「君はジダンだ」と、マルセイユルーレットの象徴であるジネディーヌ・ジダン氏（現レアル・マドリード監督）や、UEFAチャンピオンズリーグでレアルを相手に圧巻のルーレットを見せたセルビア代表MFドゥシャン・タディッチ（アヤックス）の名前も引き合いに出されていた。