アジアの厳しさを知り尽くす長谷部 拙攻を繰り返したチームに苦言

苦しみながら価値あるドローとの側面も

 一方で「負けなくて良かった」という言葉も、長谷部は口にした。アウェーでアジアトップクラスのイランと対戦した試合だけに、内容面で納得のいかない試合であっても、最低限の結果を残したことも事実だからだ。これが、ワールドカップ出場権を争う最終予選のゲームであったならば、アウェーで”価値ある引き分け”という表現になる。そうした意味では、良いテストマッチになったと評価することもできる。

「いろいろな修正点があるが、歩みを止めずに、若い選手もチーム全員で上を目指してやっていきたい」

 岡田武史監督時代に始まり、アルベルト・ザッケローニ監督、ハビエル・アギーレ監督、そして現在のバヒド・ハリルホジッチ監督と、4人の監督から日本代表の主将を任されている男は前を向いて語った。新戦力を加えながらチームを構築しているハリルジャパンが進化していくためにも、リーダーとしての求心力を持つ長谷部の存在がキーポイントになるはずだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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