「新しい9番は必要ない」 レアル会長が補強に言及「買うのは未来のスターだけ」

9番を背負うFWベンゼマ【写真:Getty Images】
9番を背負うFWベンゼマ【写真:Getty Images】

ペレス会長は、ベンゼマを世界最高のセンターフォワードと称賛

 レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が、クラブの補強方針に言及した。メディアは、絶対的エースだったポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが去ったレアルにはストライカーの補強が必要だと報じているが、同会長は「必要ない」とこれを一蹴したという。スペイン紙「マルカ」が報じている。

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 レアルは今冬の移籍市場で、ストライカーを補強する必要性が指摘されていた。2018年の1年間で最も得点を挙げた選手が、半年間のみのプレーで昨夏イタリアのユベントスへ移籍したロナウドだったという衝撃的なデータも残されている。煮え切らない成績から脱却するためにも、得点力アップは不可欠であり、前線の選手を補強することが冬の移籍市場における大きな課題などと報じられていた。

 しかし、レアルは冬の移籍市場でストライカーを獲得しなかった。ペレス会長は仏誌「フランス・フットボール」のインタビューで、「私は、我々が世界最高のメンバーを擁していると強く主張したい。獲得しているタイトルが、それを証明している」と、現在レアルに所属している選手たちの価値を強調した。さらに「複数のメディアが数年にわたり、『レアルはストライカーを獲得する必要がある』と報じている。そうしたニュースを目や耳にする。だが、カリム・ベンゼマが世界最高のFWであることは明白だ」と述べ、メディアの主張を一蹴した。

 1月31日に行われたスペイン国王杯準々決勝第2戦のジローナ戦(3-1)で、元フランス代表FWカリム・ベンゼマは2得点を決めている。この試合で3試合連続となるゴールを挙げたベンゼマについて、試合後にはサンティアゴ・ソラーリ監督も、「先週になってようやくベンゼマの姿が見え始めた人たちを気の毒に思います。でも、彼らにもベンゼマのプレーを楽しむ時間がまだ残されています。彼は素晴らしい時期にあり、好調を維持している」と、皮肉交じりのコメントで、ベンゼマを称えていた。

新たな“9番”の獲得を否定したペレス会長は、レアルの補強方針について「新たに選手を加える場合は、将来スターになる可能性のある若手を獲得する。ブラジル人のFWヴィニシウス・ジュニオールやコパ・トロフィー(フランス・フットボール誌が表彰する21歳以下の年間最優秀選手)の受賞候補者になったFWロドリゴ・ゴエスといった選手のようにね」と話し、クラブがすでに明確なプランを持って補強を進めていることを強調した。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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