「カタール戦出場14人」を金田喜稔が5段階評価 アジア制覇を逃した一戦で最低点は?

MF柴崎【写真:Getty Images】
MF柴崎【写真:Getty Images】

塩谷とのプレーに戸惑い? 柴崎は「少し構えてプレーしていた」

■堂安 律(フローニンゲン/→後半44分OUT)=★★★

 アジアカップの“ラッキーボーイ”になるべき存在だった。大会を通して決して悪いパフォーマンスではなかったが、次世代の攻撃陣のリーダー候補であり、そのポテンシャルを考えれば物足りない。カタール戦でも1対1の場面で相手を振り切り、決定的なシーンを作れたわけではなく、アジアレベルで抑えられていた。もう少し得点に絡む場面を作ってほしかった。

■原口元気(ハノーファー/→後半17分OUT)=★★★

 攻撃時に最後まで周囲との呼吸が今一つ合わなかった印象。長友との連係で左サイドを突破する場面は少なく、相手に脅威を与えられなかった。ただ、高い位置でハードワークができる存在でもあるし、2点を追う状況では1枚目の交代としてベンチに下げられるのではなく、ピッチに残しておいても良かったと感じる。

■塩谷 司(アル・アイン/→後半39分OUT)=★★★

 遠藤の負傷により決勝での大役が巡ってきた。南野のゴールを導いた縦パスを供給した一方、特にゲーム序盤のビルドアップの局面ではスムーズなパス回しができず。期待された守備面での役割も、中盤のスペースを埋めきれず、相手のスピードに後手を踏むシーンもあった。

■柴崎 岳(ヘタフェ)=★★★

 塩谷とのコンビに戸惑いがあったのか、少し構えてプレーしており、ビルドアップ時に3タッチする場面がいつもより多かった印象だ。相手の中盤を横に揺さぶってスペースを生み出すパス回しができず、間のスペースで顔を出しながらボールを引き出し、効果的な配球ができなかった。またトルクメニスタン戦やベトナム戦でもそうだったが、5バックで引いた相手に対して無理やり縦パスを入れ、ボールを失う場面も多かった。そこはチームとしても修正したかった。

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金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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